世界の大学シリーズ78

オークランド大学
ニュージーランド


オークランド大学のシンボルのOld Arts Buildingと対マオリ戦争時の砦の一部
文・写真/西谷 元

( NISHITANI, Hajime )
大学院社会科学研究科
政策法務講座教授

隣のアルバート・パークより中央図書館を望む

オークランド大学中央図書館のサイン。下はマオリ語表示。

 オークランド大学は、「ロード・オブ・ザ・リング」「ラスト・サムライ」のロケ地として有名になったニュージーランドの最大の都市オークランドにあります。1883年に創立され、現在では8つの学部に32,000人の学生を擁しています。また、本年NZ随一の研究成果をあげた大学として、筆者の滞在中に大きく報道されていました。オークランド大学は、広島大学より一足早く1989年に法人化され、それが契機となって中国、韓国からの留学生が急増しています(現在では移住してきた日本人の子弟や留学生も増えていますが、筆者が留学した20年前、日本人は全学で2人だけ!)。
 今回は、ITを利用した高等教育に関する調査でオーストラリアを訪れた機会を利用しての訪問でしたが、留学当時の学部長名がついた教室での100人の学生に対する講義など、留学当時のことが思い起こされ、なかなか感慨深いものがありました。これらのことが縁になり、法学部後援会を通じて留学奨学金を提供し、夏期集中講義(1〜2月)に学生諸君を派遣することが計画されています。

 オークランド大学のホームページ http://www.auckland.ac.nz/


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