学生リポーター通信・第12回
生協食堂のおいしさの秘訣は?

 ねぇたけし君、西二食堂に「スーさんの五目冷麺」なんておもしろい名前のメニューがあったわよね。あれってどうして「スーさん」なのかしら。食堂部長の酒井さんなら教えてくれるんじゃないかしら。聞きに行きましょ。
たけし あれはもう終わったんじゃ?まぁ他にも面白いことがありそうだからいいか…

★メニューの名前の由来は?
 いきなりですが、「スーさん」って誰なんですか?
酒井 西二食堂店長の鈴木のことです。彼がオリジナルで考案したメニューなので、そう名付けました。実は、各食堂には一流シェフの腕前を持つ店長がいて、普段から互いに腕を競い合っているんですよ。

★企画実施の舞台裏は?
たけし 競い合う、って何か勝ち負けがあるみたいだな。
酒井 もちろん、より良いメニューを作るために、独自にアイディアを出したり、試作品を作ったりしているという意味ですよ。メニューについては食材選びや値段等、すべて各店長の裁量に任せてありますので。でも、コンペを行う場合もあります。冷麺ラリーの際には、最も人気の高かった店舗に私のポケットマネーから、栄養ドリンク三十本の景品を出しました。
 夏の冷麺ラリーには、厨房の中にも面白い話題があったんですね。ところで酒井さん、今後のメニューはどうなる予定ですか?
酒井 今は具体的なメニューについては秘密ですが、各店舗で試作品を繰り返し作っている段階です。「冷麺ラリー」の際にいただいた意見や普段「一言カード」に書かれている意見、職員に直接かけてくださる組合員の声は、非常に参考にしています。

★酒井さんの想い
たけし じゃあ今度俺も何か投稿してみようかな。
酒井 ぜひそうしてください。私としても、皆さんに喜ばれる料理を作りたいですからね。ブスっとした顔をしていた学生さんが、食事を始めたとたんに笑顔になることがあるんです。その変化は不思議に思いますが見るととてもうれしいですね。
 へぇー。普段あまり職員さんの想いなんて知ることがないけど、私まで暖かい気持ちになりました。
酒井 普段我々は口でとやかく言うんじゃなくて、ただお客さんに料理を食べてもらえばいいんです。想いは料理にすべてこめられていますから。
たけし なるほど。色々お話を伺って、料理のおいしさの秘訣が分かった気がします。これからの新メニューにも期待してます。
学生リポーター 丸一 真実(総合科学部二年)

*このコーナーでは、学生が小耳にはさんだ話題を学生の視点でお伝えします。


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