八月号は、ちょうど夏休みに入る前に配布されますが、夏休み明けには、十月号(本号)が発行されており、八月号は例年、学生の手に渡りにくい号です。今回寄せられたモニター意見は、通常より少なく十五件(学外者五、教職員九、学生一)でした。 ◎特集「副学長と大学を語る」 六月号の特集「トップへの期待」を受けての企画ですが、関心や予備知識の有無に応じて、評価は二つに分かれました。「毎回同じような内容」、「教職員向けの記事で学生は読まない」、「表層的な議論に終始している」、「本当に知りたいと願っている情報が出てこない」等の厳しい意見がある一方で、「率直な意見の応酬があった」、「だれもが同じような要望をもっていることがわかった」という意見がありました。座談会という形式については、各副学長室の紹介に比べると話し言葉でわかりやすかったという意見と、座談会形式ではなく要点を文章でまとめたほうがいいという意見がありました。 ◎興味深かった記事など フォーラムギャラリーの「発生学的解剖模型」は、「感動した」という意見を筆頭に、今の時代にあえて手作りという意外性が高く評価されたようです。また、八月号から始めた学生スタッフ企画のコラム「職員のお仕事拝見」も好評です。 ◎その他 本誌の想定読者の焦点が定まっておらず、「だれに、何を伝えたいかはっきりしない」という意見は毎回モニター意見の中にあります。前号と本号の特集の結果、法人化後の大学にとって、「構成員へのビジョンの浸透や共通認識をもつことが重要である」ということが浮かび上がりました。それには「情報の伝え方」が決定的な重要性をもつといってよいでしょう。今回は学外モニターから、「編集者の意見をもう少し鮮明に書いたほうがよい」、「批判的精神をもって書くことが大事」という指摘もありました。学生を含めた広大の構成員全員が同一の広報誌を目にするという、現在の本誌のメリットをあらためて考えさせられました。 |
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