本年4月に、旧「学生就職センター」は、学生のキャリア育成のための支援を拡充するとともに、社会が期待する人材の育成を更に強化するために、「キャリアセンター」として生まれ変わりました。これは、「就職活動支援」だけでなく、将来の生き方を見据えた「進路・職業選択支援」を全学的に行うための中核となる組織です。
 本号の特集は、学生の皆さんに『キャリア』について理解してもらい、そしてキャリアセンターを有効に利用してもらえるように、センターから提供される種々の支援内容を中心に紹介しています。また、学生からの視点を盛り込むために、学生広報スタッフに協力してもらいました。
 これを機会に、学生の皆さんは「キャリアを自ら育む」ことを、教職員の皆さんは「学生のキャリアを育む」ことを考えてみませんか?

・高橋 超

( TAKAHASHI, Susumu )
理事・副学長
(教育・学生担当)
新たな進路・就職支援体制の構築
 平成十年五月、本学は、国立大学で初めて学生の進路・就職支援を目的とした「学生就職センター」を設置し、学生の進路・就職相談やキャリアデザインを支援するための教育、さらには教職員向けの各種研修会等成果を上げてきました。学生の就職環境は「超氷河期」を抜け出たとはいえ依然厳しく、多くの大学が学生の進路・就職支援体制を強化してきているところですが、本学はこれら大学のモデルにもなってきました。その意味では、いち早くこうしたセンターを設置したことは、広島大学の戦略的英断であったといえます。
 このたびの法人化を機として、「社会や企業等が期待する人材の育成」を更に充実・強化するために、学生就職センターを改組し、新たに「キャリアセンター」を設置しました。教職員の皆様のご理解とご支援をお願いするとともに、学生の皆さんには積極的にセンターを活用していただきますようお願いいたします。


・田中 秀利

( TANAKA, Hidetoshi )
キャリアセンター長
「キャリア」を考えることは「生き方」を考えること
 学生就職センター時代から六年目、四月からキャリアセンター長を拝命しました。改組の背景を踏まえ、過去の蓄積に付加価値をつけて、次代を担う皆さんの進路・就職支援の充実を図る決意を新たにしています。
 「キャリア」は従来、「職務経歴」「職業人としての実績」として理解されてきました。しかし今、個々の生き方への関心が深まり、「職業人、家庭人、社会人といった諸活動を通じてどのように生きるか」が問われています。就職も目標ではなく人生の通過点です。
 「将来の生き方」を考えることは「キャリアビジョン」を考えることです。そのためには「進路・職業選択」と通過点としての「就職活動」は学生時代の重要なテーマです。皆さんに期待したいのは「人生の目標をもって学生生活を充実させること」、「挑戦する意欲を持ち、自ら行動を起こすこと」です。誰も背中を押してはくれません。多くの支援を自らの意志で活用してください。


嬉しい話題を勢いに力を発揮!
 今年の春から嬉しい話題が続いている。これで大学評価が決まるわけではないが、とにかく元気が出てくる。上を見るときりがないが、各人がこの勢いを取り込んで、さらに力を発揮し、本物の流れにしたい。
(自称・広島大学キャリア応援団)
ちょっと嬉しい話題(トピックス)
2004年度国家公務員採用試験T種最終合格者 昨年の8名から23名へ
「2004年版役に立つ大学」 昨年の41位から24位へ
  週刊ダイヤモンド 2004/5/15号(人事部長が下す大学評価)
「大学就職部満足度ランキング」 国立大学中トップ(31位)
  週刊東洋経済 2004/6/15号(学生から見た就職部満足度ランキング)
「2004年全国大学満足度ランキング」 総合順位30位(01年)から8位へ
  AERA 2004/10/4号(学生から見た大学満足度ランキング)



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