キャリアセンターでは、学生の皆さんが進路・職業を選択し、就職活動を行う際に、自分で考え活用して欲しい支援を用意しています。
 下の図の大きな矢印は、学生生活を通じて『進路・職業を考える』ための支援内容です。学部の一年次生(および大学院博士課程前期一年次生も含む)や二年次生を主に対象としています。小さな矢印は、具体的な『就職活動を考える』ための支援内容で、三年次生以上を主に対象としています。
 これらは、センターの支援体制として便宜上分けているだけですから、内容的には一連のものと理解してください。具体的なそれぞれの支援内容については、以下に説明します。
 最終的な目標は「納得のいく進路・職業選択」「納得のいく人生」です。



 大学生である皆さんが進路・職業を考える場として、@授業、Aインターンシップ、Bボランティアやアルバイト、C親やその他社会人との対話、等が考えられます。
 @の授業では、まず一年次生の教養ゼミの「キャリアガイド」が挙げられます。二年次生からは教養的教育(総合科目)に「現代ボランティア論」「ベンチャービジネス論」等、社会や企業のあり方から進路を考える科目が多くあります。
 キャリアセンターが実施する科目では、二年次生から受講できる「職業選択と自己実現(前後期各二単位)」も選択肢のひとつです。
 そして今注目を浴びているのが、Aのインターンシップです。主なものは、職業観や就労観を養う「就労体験型」と特定職種体験による進路や適性を検討するための「職業体験型」です。二年次生の参加が増えてきました。

 重要なのは、「働くことの意味を理解し、進路や職業(職種)を考えること」「進路や職業の目標を持って科目を選択すること」「選択した科目は生き方に関連付けながら学習すること」です。

教養ゼミのひとコマで「キャリアガイド」の講義
平成16年度から4学部計530名でスタート
 「自ら考え行動を起こすためのキャリアガイド」を活用。
 (資料はセンターHPまたはセンターで入手できます。)
 学部によっては独自プランで実施。

「職業選択と自己実現」は自己と外部探索の場
平成10年度(94名)から6年間で計1,385名が受講
 最近は約300名が前後期で学び、自問自答やグループ作業で、キャリアビジョンを思索する。

多様なインターンシップの形態で参加者増加中
来年度からは「インターンシップとキャリアデザイン」開講

広島県経営者協会(地域インターンシップ)⇒就労体験型
 平成13〜16年度(4年間)の応募者は延496名、参加者は194名。今年度の参加者は64名で最多を記録。
部局独自のインターンシップ(平成16年度)⇒職業体験型
 工学部(約150名)、生物生産学部(24名)他、先端研、国際研の若干名を加えて合計約180名。
企業独自の公開インターンシップ(多数―人数不明)
議員インターンシップ(春・夏−毎回20名前後)
その他海外インターンシップ(体験談は9頁を参照)


 就職ガイダンスは、学部三年次生・博士課程前期一年次生の六月から開始しています。理由は、十月以降になると、外部の選考情報に巻き込まれて自分を見失いがちになるからです。進路・職業を考え、自己と対話するゆとりある夏休みこそが勝負の時です。「就職の手引」と「納得のいく就職活動のために」を熟読して活動に臨むことが重要です。
 納得のいく就職活動のキーワードは「早期着手」「自立・自己駆動」「課題解決思考」の三つです。活動が長期化する学生の特徴は「出遅れる、周りに流される、活動上の問題に気づかずひとりよがりに突き進む」ことにあり、納得のいく内定をゲットする学生との差は歴然としています。就職活動を軽く見る、自分に過剰な自信をもつことも絶対禁物です。
 不本意な結果が続く場合は、一度振り返り、課題を解決する必要があります。是非キャリアセンターへ相談してください。
平成16年度就職ガイダンス開始!
6月15日に開始し、前期計7回の参加者は延1,515名
・参加者調査から見る実質参加者は820名(推定)
・教員、医師等を除く就職希望者は例年約1,700名。ということは、就職希望者の半数はガイダンスに参加していない!?

約半数の出遅れ組(?)のあなた。長期化するタイプになっていませんか?後期のガイダンス(10月8日開始)で遅れを取り戻してください。

就職活動必携資料には2種類あり!
平成16年度「就職の手引」(写真左)
・就職の心構え、全学・部局の支援体制
・企業就職/公務員・教員採用試験受験者の心得

「納得のいく就職活動のために」(写真右)
・要点、就職活動の流れ、活動スケジュール等

どちらも、夏休み前に3年次生および博士課程前期1年次生全員に配布しています。




広大フォーラム2004年10月号 目次に戻る