文・黒瀬 基郎
( KUROSE, Motoo )
附属東雲中学校長


授業風景

送別会にて
 昨年夏より附属東雲中学校が訪問する形で始まったアメリカの姉妹校(ノース・カロライナ州エクスプローリス・ミドル・スクール)との交流が本年度も六月にアメリカから七名の生徒と三名の教員が来校し、八月には東雲中学から七名の生徒と四名の教員が訪問するなど、相互の活発な交流が行われました。

 本校では、今年六月に来校される期間を「エクスプローリス・ウィーク」として四月から選択授業・総合的な学習の時間などで、広島の様子や日本の文化などをより理解してもらえるように様々な工夫をしてエクスプローリスからの生徒や先生方を受け入れる準備を進めてきました。いよいよ来校、みんなワクワクドキドキでアメリカからの訪問を大歓迎で迎えました。来校の期間中は、エクスプローリスからの七名の生徒も東雲中学校の授業に参加し、英語の授業では実際にアメリカの学校の様子を英語で意見交換しました。七名の生徒は全員、本校の生徒の家にそれぞれホームステイし、学校を離れた時間もそれぞれ楽しい日本の時間を過ごしました。また、エクスプローリス・ウィークでは、小学校の給食体験や保護者との茶話会など幅広い交流も行いました。最後のお別れ会では、太鼓や剣道、羽子板、日本の歌の演奏、桃太郎の演劇、手話による校歌などを生徒達が披露し、大きな感動を呼びました。別れの時は、七名の生徒はみんな涙していて、今回の交流の深さを感じました。エクスプローリスの七名の生徒評は、「みんな英語が上手」「みんな明るくて、親切」「もっとみんなと一緒の時間を過ごしたい」と訪問の喜びを体一杯で表現していました。

附属東雲中学校
http://home.hiroshima-u.ac.jp/jhshino/


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