この野犬の絵、どこかで見たこと
ありませんか?この絵の作者が
中山さんです。これもお仕事拝見!
中山 広明さん
「単位に関することでも恋の悩みでも
気軽に相談できる窓口にしていきたい。」

工学研究科学生支援グループ(学士課程担当)の皆さん(右から2人目が中山さん)
 僕は現在、工学研究科の学生支援グループ(学士課程担当)に配属されて一年ちょっとになります。今のシーズン、十二月から三月くらいは、入試と卒業判定でてんやわんやの毎日です。工学部におけるセンター試験の主担当が僕なので、それに向けて準備中です。また、卒業判定は、コンピューターシステムも使いますが、間違いのないように、人の目でも一つ一つ確認をしていくという地道な作業です。もちろんそれと並行して、通常の窓口対応などもあります。
 大学職員の間では、職務内容をあらわすのに、総務系(人事・連絡調整など)、財務系(お金)、学生系(学生のサポート)という言葉がよく使われています。大学全体を把握するために、若いうちに三つすべてを経験したほうがよい、と言われています。僕は、一応すべてを経験したことになるのですが、各系の中にもさまざまな仕事があるので、三つをところどころかいつまんだ、という感じでしょうか。僕は総務系では、人事の他に会議や式典の運営などに携わり、財務系では、医学部と大学病院の予算を担当し、また文部省に派遣されて国立大学の予算を担当した経験もあります。学生系の仕事は今回の工学部が初めてです。
 これまで担当した仕事の中でとても心に残っているのは、中四国の国立大学の学長、事務局長の集まる大会議のサポートを終え、ほっとしながらスタッフと食べた一杯のラーメンの味。そして一年間任されていた情報公開制度に対応するための準備が法施行日の直前になってやっと終わり、迎えた施行当日の朝。初めてのことなので、うまく対応できるか不安でした。何もないところから準備を重ねてきたので、特別な思いがありましたね。
 大学の特徴は、当たり前だけど学生がいること。僕はいろんな仕事をしてきましたが、学生系の仕事もしたい、と長く思っていました。卒業するとき、一言声をかけてくれたり、通りすがりに挨拶をしてくれたり、そんな学生とのかかわりあいが、僕の仕事の醍醐味です。学生が気軽に僕のところに来てくれるようになったら最高だと思います。それは、学生から信頼されている、ということの証拠ですから。
取材・執筆  上岡紗野香(総合科学部三年)

*このコーナーでは、広大で働いている職員にスポットをあて、学生広報スタッフが取材を行い、その方の人柄や仕事内容などを紹介します。


広大フォーラム2004年12月号 目次に戻る