◆自己紹介 私は1970年、広島大学文学部史学科を卒業、同年広島テレビ放送に入社しました。社内での経歴は営業部に配属後、報道部へ異動。県警市政県政担当記者とデスクを十五年つとめ、再び本社営業部に戻っております。 ◆楽しみ 広大フォーラムの楽しみは「世界の大学シリーズ」と「留学生の眼」で、先生方の個々の研究や国立大学法人化など大学の基本に関わるテーマより、学生の活躍や大学と社会・世界とのかかわりに興味を持っています。 ◆伝えること 情報伝達の基本は誰に何を伝えるかで、その情報量は、一度に決して多くは伝えられないということです。私の携わったテレビニュースのテーマは、より多くの人に影響を与えるものをとり上げることでした。ニーズはどこにあるか、誰に向かってどの目線で、どういう切り口で伝えるかがテーマでした。原稿は中学生が聞いてわかる言葉で書きます。 ◆テレビ宣言 私達は1992年「柏村武昭のテレビ宣言」をスタートしました。夕方二時間のワイドな社会情報番組です。アニメの再放送をやめ主婦にターゲットを絞りました。コンセプトは「地域(生活)密着」。切り口は主婦の目線です。この時間主婦は台所に立ちます。このため、見るテレビから聞くテレビへ、項目は短くテンポよく。そしてわかり易い生活用語で。代表的なキャンペーンが「広島のガソリンは何故高い」です。視聴率は20%を超えるお化け番組となりました。 ◆広大フォーラム さて本題の広大フォーラムですが、ターゲットを絞るべきでしょう。学生に絞った場合「評議会だより」が必要でしょうか。「開かれた学問」も一部には難解で親しみにくいものもあります。「副学長と語る」ももう少し要点をつかんだ簡潔なまとめ方は出来なかったのでしょうか。対象が全ての学生教職員に広がりすぎ、従って内容も多岐に亘り、結果として誰に何を伝えたいのかが見えず、迷路に入っている感じを受けます。公的な広報誌という制約の中で、誰に何を伝えるのか、読んでもらうための原点に帰り、目に見える改革を期待しています。 |