・林 武広

( HAYASHI, Takehiro )

学長補佐(広報担当)


 永年にわたって学内外の皆様にご愛読頂いた『広大フォーラム』は今年度をもって発行を終えることになりました。広大フォーラムは、数年前まで実施されていた国立大学の広報誌コンテストで常に上位を占めるなど、優れた広報誌として国立大学の関係者の間では有名な存在でした。これまで編集・発行に携わってこられた歴代の全学広報委員会委員および関係事務スタッフの皆様のご尽力とご苦労に深い敬意と感謝を申し上げます。
 一方、国立大学の法人化をはじめとする大きな変化のなかで、本学の広報全般についても抜本的な再検討が必要となったため、昨年度後半に広報戦略検討WG(椿議長・現副学長)が設置され、今後の広報のあり方に関し議論が重ねられました。その結果、本年三月に答申(電子事務局内に掲載)が出され、四月の教育研究評議会で承認されております。その後は、情報政策室(室長・椿副学長)に設置された広報UI戦略会議において、ユニバーシティ・アイデンティティ確立も含め、今後の広報の具体的方策や実施に向けた議論を引き続き行っております。
 前記の答申の中で、広大フォーラムをはじめ本学で発行されている広報メディアの多くが、ステークホルダー(広報対象者)を特に設定していない、または、曖昧であるとの重要な指摘がなされました。学内、学外向けいずれの場合においても効果的な広報を展開するためには、まずステークホルダーを設定し、内容やレイアウト等を工夫していく必要があります。そこで、来年度から発行する広報誌をステークホルダーごとに、「学生向け」、「教職員向け」および「外部・保護者等向け」とし、それぞれ年四回、年二回、年一回発行する予定としております。企画・編集は全て、来年度より発足予定の情報化推進部広報グループが担うことになります。中でも、学生向け広報誌には、最も大きなウエートを置いており、次のようなコンセプトで企画したいと考えております。
・学生―学生、学生―教職員の情報共有、情報交換の場とし、相互のコミュニケーションを深めるメディアとする。

・速報性・更新性に優れた電子メディア(広大ホームページ等)との連携を深め、印刷メディアとしての特長を活かした内容を掲載する。

・読者である学生の視点に基づき、分かりやすく親しみやすい内容・記事、レイアウトを工夫する。

・学生スタッフによる企画・編集を一層推進する。


 現在、新広報誌については企画の検討を開始したところであり、学生向け広報誌の愛称を募集中です。新しい広報誌にふさわしく、かつ、親しみやすい名称を、応募くださいますようご案内申し上げます。併せて、皆様のご意見もお待ち致しております。



広大フォーラム2004年12月号 目次に戻る