十二月号の発行が遅れたためか、寄せられたモニターの方々からの意見は十八件(学外三、学生五、教職員十)と少なめでした。

◎特集〔国立大学法人広島大学の「ありたい姿」〕について
 十二月号の特集では、十月号からの「法人化特集」の後半として、UI、中期目標・中期計画(素案)と国立大学法人広島大学設立構想、および学長インタビューの三本立ての記事組みとしました。全般的に「十月号の前半に比べてわかりやすかった」という感想が多く、とくに『学長インタビュー』は「法人化に向けた学長の意気込みが伝わってきて良かった」という意見を代表として概ね好評で、UIの『広島大学の入学者動向』も多くの方に「関心」をもって読んで頂けたようです。しかし、『ありたい姿』と「今の姿とのギャップ」を感じる方も多く、今後『法人化』の実施に伴って、どのように『ありたい姿』の実現に向かって具体的な方策がとられるかを問うような意見もありました。
 また、『ありたい姿』として本特集で紹介しているような方向ではなく、「中国・四国地域からの学生」の入学者を増やして、別の形の「特色ある大学をめざす」べきというような、記事内容に対する提言もありました。

◎興味深かった記事等
 『留学生の眼』と『開かれた学問』が特に好評でした。『留学生の眼』は毎号とも評判がよいのですが、これに関連して「日本人学生の感想を聞きたい」、「両者の対談のような企画が欲しい」という意見もありました。『開かれた学問』は「南の島の住人の健康を守る仕事をしている人が広島大学にいる意外性」や記事内容のおもしろさが好評でした。
 ほかに、『私の留学体験記』、それに前記の『広島大学の入学者動向』も興味を持って読まれたようです。『フォーラムギャラリー』は、今回『サタケメモリアルホール落成記念』と対になった内容でしたが、両者を合わせて「おもしろかった」と「読みにくかった」の両極端に感想が分かれました。

◎その他の意見
 表紙についての感想は少なかったのですが、「生きいきとした表情の写真が良かった」ようです。特集についての要望としては、「法人化の進行に伴う状況」などがわかるように、継続的に扱って欲しいという意見が多くありました。また、「広大のイメージを代表する学生や教職員を紹介」するものや、「社会で活躍する広大卒業生」に関するもの、「事務職員の(あまり知られていない)仕事内容の紹介」および「広大附属中・高校の紹介」、さらに「学生が勧める本の紹介」および「学内各部局の現在の姿」の紹介などについての要望がありました。

 今回は、全般的に「辛口の」感想は少なかったように思います。おそらくモニター意見の締切まで時間が少なくて、十分に記事を読む余裕がなかったせいではと反省しています。
(F)


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