2003年8月から2004年7月まで、ジョージタウン大学のロースクール(Georgetown University Law Center)に客員研究員として滞在する機会を得ました。合衆国の首都であるワシントンDCでも、ほとんど中枢部に近いところ、つまり連邦議会議事堂、ホワイトハウス、最高裁判所まで歩いて行ける場所にあります。しばしば政界・司法界などから著名人を招いてシンポジウムが開かれていました。合衆国では何故かロースクールだけメインキャンパスから離れた場所に置かれる例が少なくないそうですが、この大学も、まさに地の利を生かした経営をしています。
建学が1789年というカトリック系の私立大学の部局でありながら(ロースクールの創設は1870年)、学生やスタッフの主流は、民主党リベラル派であるようです。全米のロースクールの総合格付けでトップ10に入るところとはいえ、将来の熾烈な競争に向けた教育訓練における緊張感、他方で幅広い見識を養うための多様なカリキュラム、それらを支える豊富な財力などの点で、草創期にある我々とは大きな格差があります。それを少しずつでも埋めていきたい、と痛感しました。
ジョージタウン大学のホームページ http://www.georgetown.edu/