秋山正和さん
理学部数学科4年

 今回は二年生終了後、三年生を飛び越して四年生に進んだ秋山正和さんです。

―飛び級できた理由は何だと思いますか?

 自分としては勉強の時間を確保するために寝ない、寝られない、というつらさを我慢する以外は特別なことをしてきたとは思っていません。ただ、学校だけは小中高含めてほとんど休んだことがありません。また、先生方への質問の数は誰にも負けないと思っています。そしてその質問に対して、どの先生も真摯に受け答えしてくださったことが一番の理由でしょうか。

―広大に進学するきっかけになったのは?

 高校の先生の薦めもあり、その頃はまだ実施している学部が少なかったAO入試を受験しました。二時間の筆記試験と面接があり、面接では先生方の前で数学の証明問題を解きました。自分の得意科目である数学を最大限に生かして受験できて良かったと思っています。

―数学の魅力を教えてください。

 世の中には答えを出すのが難しいような頭を悩ます問題が数多くありますが、それに比べて数学は問題と答えがはっきりしているところがいいと思います。「数学を理解する、とは一体どういうことなのか?」これは、ずっと僕を悩ませる課題です。ただ今の僕に言えるのは、少なくとも「頭の中に定義がすぐ出てくること」「定義を応用できること」が必要だろうということです。授業で学んで、「まあ、こんな感じでいいだろう」と思うまでに、長ければ三ヶ月位かかることもあります。数学にはまった人なら誰でもそうなると思いますが、買い物中、レジで並んでいる時にいつの間にか考えに耽っていてふと我に返る、ということもたまにあります。でもこんなことが起こるのも、数学の魔力であり、楽しさではないでしょうか。

―現在興味を持っていることは?

 論理についての本を読んだり、考えたりすること。それから家事をするのも好きです。最近では料理本を見ずに調理できるようになってきました。また、アイロン掛けは隅まできちんと皺をのばして仕上げます。どれもきちんとしないと気がすまない性質の人間になりつつありますね。

―将来の目標は?

 教員として自分の得た知識を生かすと同時に、世界で活躍する研究者と交流して学問を究めていきたいと思っています。
(聞き手:教育学研究科 馬場雅恵)


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