発起人会会長(現財団理事長)佐竹氏の挨拶文(抜粋)


   私どもサタケが広島大学に寄附を申し出ましたバックグランドにつき、簡単にお話しさせていただきます。
 日本は天然資源に恵まれていない国であり、将来いかに発展できるかが、非常に大きな課題であると認識しております。
 反面アメリカは、多くの天然資源がありながら、第一次大戦以後採った施策の一つとして世界の頭脳を呼び寄せ、科学・文化ともに多大な成果を挙げてきました。この結果国民の生活は一段と向上し大国の地位を築きました。
 今後我が国が、さらに発展していくための唯一の資源は、人材すなわち頭脳だと確信しております。いかに優秀な人材を作るかが、将来の経済発展につながりますので、大学の役割は大変重要なものであります。それを支援することは企業にとりまして、また、一市民といたしましても社会的な義務であると思っております。
 このような訳で、私どもの創業百周年を記念し、地元企業として広島大学の学術研究を支援させていただくことを決意いたしました。折しも、日頃尊敬申し上げている原田学長より財団法人広島大学後援会設立のお話がありましたので、快く賛同を申し上げました。
 以上が今までの経緯でございます。

 

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