モニターから・編集室から




 四号に対して寄せられたモニターからの意見を紹介します。回収率は四三%です。

☆「学長インタビュー」と「副学長インタビュー」について

学生 「なかなか知りえない副学長の存在をアピールするのはおもしろいと思う。この延長線上で各学部長のインタビューをしてもいい」、「あまり興味がない。もっと学生たちのことについて詳しく掲載してほしい」。
教職員 「学長は歯学部のことに触れていたが、全くそのとおりだと思う。教授選のあとの歯学部教授会の社会(学外)への対応の悪さを露呈しているようなものだ。前回の歯学部長のコメントにしても一方的で、社会に対するインパクトなど全くない。社会に貢献できないような教授選のあり方は良いことではない」、「時間が超過するほどインタビューしたというのに、インタビューの記事の量が少ない。ページの割り当てが機械的だ」、「副学長インタビューは、趣味の話などではなく、職務それ自体の課題と問題を掘り下げて欲しかった」など、インタビューの対象者を拡げる要望、歯学部問題、編集に関する意見などが寄せられた。


☆今号の特集「サイエンスパーク散策」に関する意見・感想

学生 「あまり知らなかったので勉強になった。これからも大学近隣の施設について特集を組んで教えていただきたい」、「用があってはじめて『ひろしま国際プラザ』に行った。とてもきれいな所で、友人も『西条にこんな所があったか』とびっくり。このような企画はフォーラムをなごませてくれるものだと思う」、「タイムリーな記事だったが、いかんせん、それぞれの施設の概要だけにとどまってしまったのは残念。『魅力は読者自身の目で…』というのはちょっと無責任ではないか。冒頭で『サ イエンスパーク散策を』と提案するなら、実際に取材した側からの見どころとか、印象深かった点などを載せてほしかった」。
教職員 「広島中央サイエンスパークなるものの存在を全く知らなかった。一度ドライブがてら行ってみたいと思う」、「シリーズで一回に一社という具合にして密度の濃いものにした方がよかったのでは」、「企画は大変よいと思う。ただ、全体に各研究機関のパンフレットの要約というような印象だ。インタビュー等も入れて取材者の顔がみえるような内容だと平板な印象でなくなると思うが」。
 以上、タイムリーな企画であるという意見がほとんであったが、一方、内容に関して取材の実態を見透かされたような耳の痛い意見も寄せられた。


☆フォトエッセーのレイアウト変更について

 学生からは全員から、「写真が大きくて見やすい。少し字が読みにくくなっている」、「写真の色にあわせて活字の色を選んでいるのは心憎い演出」などの肯定的意見が寄せられた。
 教職員からは、「切れ目に、白色のラインを入れた方がより明るく見えると思う。文字の部分だけでも白に統一した方が読みやすい」など肯定的意見が多かったが、「従来の方がよかったと思う。今回はカラーの色が美しくみえない。その上、文字も読みづらかった」など従来派の意見もありました。その他、「レイアウトとカメラのピントにはまだまだ修業が必要」(学生)、「掲載される多くの写真は素人写真で焦点が定まっていない」(教職員)などの手厳しい指摘もいただいた。



☆今号についてのお気付きの点、要望について

  学生 「来月は『大学祭報告』(特集でもよい)を掲載してほしい」、「すべての号についてのモニターの意見は載せてもらいたい」。
教職員 「さらなる学生の参加を希望する」、「広大フォーラムの紙が上等すぎる」、「内容がだんだん固定化していっている感じがする。『留学生の眼』や『自著を語る』などをいつも掲載しなくてもよいような気がする。『特集』や『投稿』で紙面を活性化して下さい」、「事故の記事は毎回載せて欲しい」。






編集室から

 モニターの皆様からの貴重なご意見、ありがたく読ませていただきました。
 私も数年前モニターをしておりましたが、「良いと思う」といった紋切り型の返答しかしておりませんでした。今回、モニターからの温かく厳しいご意見を読ませていただき、反省と感謝の気持ちでいっぱいです。要望にもあります「学生の参加」、「紙面の活性化」、「速報性」などは、いつも広報委員会で話題にあがりますが、これといった決め手がみつかりません。
 『フォーラム』の発行には、広報委員と事務官が教育、研究、事務の合間に記事の収集、編集に携わっておりますが、ほとんどの委員がド素人です。従って、どうしても敷かれたレールの上を歩くことになります。
 本学の構成員全員に読まれる魅力的な『フォーラム』を作っていくには、専任のスタッフ、発想の転換に学生の参加が必要なのではないでしょうか。
(二)

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