感謝、感謝

 平井 明(ひらい あきら) 総合科学部事務部

〈部局歴〉
  昭和31・6 会計課
    37・1 工業教員養成所
    44・4 工学部
    44・5 文学部
    52・4 医学部附属病院
    57・4 工学部
    59・4 医学部
    63・4 総合科学部
  平成2・10 生物生産学部
    6・4 歯学部
    7・4 総合科学部
 


 母から常々「明みたいに短気で我儘では社会人失格」と言われていた私が、昭和三十一年に会計課に奉職以来、楽しく勤めさせて頂き、無事に今日を迎えられたのは、良き先輩、そして一緒に仕事をした素晴らしい方々のお陰と心から感謝しております。
 やはり一番の想い出は、それまで紛争にあまり関係のなかった職場から文学部勤務を命ぜられ、「文学部の事務室はどこにあるのですか」で係わりの始まった大学紛争です。
 事務局建物封鎖解除の攻防戦、教授会への乱入阻止や玄関でのもみ合い、真夜中に機動隊の方とタテを持ってのカケッコ等々。当時を知る人が少なくなりましたね。でも、そのお陰で、総合科学部創設、統合移転等の発展を遂げ素晴らしい広島大学にな りました。
 仕事を離れては、山登り、映画観賞等に熱中しましたが、今も続いているのがスキーです。運動神経ダメ、体力ナシ、コワガリと三拍子揃った私がなんとかカッコヨク滑れるようになったのは、「広島大学雪線会」に昭和三十八年発足以来参加させて頂 き、素敵な先輩、仲間に恵まれたお陰です。始めた頃に、今のような装備やゲレンデがあればもっとウマクなっていたのに、とボヤキながら、これからも滑り続けたいと思っています。
 教養的教育改革に休日返上で深夜まで、教官・事務官の二人三脚で熱心に取り組まれる姿を最後の職場で傍観させて頂きましたが、学部教育改革、大学院改革(夜間大学院設置等)、霞地区再開発等が一日も早く実現し、「翔ぶ広大」、「世界の広 大」となることを陰ながら祈念しております。



憧れのニセコにて広島大雪線会の仲間たちと(筆者右端)



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