〜北煙突のシンボル化にかかるデザイン(アイデア)公募の結果報告〜  
施設整備委員会東広島地区専門委員会

 北煙突のシンボルデザイン(アイデア)を二十九期三号の広大フォーラム(九七・十・一 No.三三八)で募集した結果、五名+一グループ(十五点)の方から応募を頂きました。施設整備委員会東広島地区専門委員会 委員長をはじめ五名の審査委員による審査(九七年十一月十七日)の結果、残念ながら最優秀作となる作品はありませんでしたが、優秀作(二点)と佳作(三点)が選ばれましたので報告します。


◎最優秀作
 ・該当なし


◎優秀作(二点)
 ・ニュートラル・リング
  (工学研究科環境工学専攻一年冨田英夫さん+畠正和さん
の作品)

作品名:ビッグ・コラム
 コンセプト抜粋:
 西洋東洋を問わず柱のデザインは柱頭と柱脚に重きがおかれる。いま新しいミレニアム(一〇〇〇年紀)を迎えるに当たって、我々は歴史上最も幾何学で構成された柱頭デザインを提案する。
 ビッグ・コラムは広大の建物のもつ南北軸から一三度ずれている。これは広大へ来る人々を迎えるためという点が一つ、広大の創立記念日の一、二週間くらい前からブールバールの軸と煙突の延長上付近に日没するからである。
 また、ある数学者が考えついた理論上の遊びの応用として、学生番号の一番前に小数点を置くことにより、長さ一と定義された棒のどこか一つのポイントに学生番号を刻むことができ、このシンプルな円柱は無限の数の学生のポイントで構成されていると考えることができる。

 寸評:シンプルな柱頭デザインが評価され、最優秀作に近い作品であったが、視認性(明瞭性)、平面による反射、取付けの難易度等から優秀作となった。




・施設部設備課 河野完二さんの作品

コンセプト抜粋:
●文字を上(天)に向かわせ、今後も大きく発展する広大を強調し、どの方角からでも一目で広大と分かるように考慮した。
●文字の仕様については、ステンレスパンチングメタルの切り抜き文字とする。夜間は間接照明等(できれば太陽エネルギー)で煙突と外装の間にセットしてライトアップする。アップする。

 寸評:仕上げ材を切り抜く点と太陽エネルギーを使用する点が評価され、優秀作となった。



◎佳作(三点)
 ・学校教育学部美術教育教授
   河野通男さんの作品
 ・学校教育研究科美術教育一年
   才田博之さんの作品「自然あふれる豊かな広大」
 ・工学部第四類地域環境工学助手(霞地区再開発推進室)
   石垣治彦さんの作品「太陽の聖火台」



 審査員
 専門委員長   佐々木   康 教  授
 工  学  部  石 丸 紀 興 教  授
 学校教育学部  若 元 澄 男 助 教 授
 事  務  局  杉 浦 壽 司 総務部長
 事  務  局  舌 津 一 良 施設部長

 採用案は、優秀作二点のアイデアを生かし、シンプルな円筒形を現在、施設整備委員会東広島市地区専門委員会及び施設部で検討中であり、その方針は、柱頭におくこととし、広大を示すフェニックスの葉をあしらい、可能なら太陽エネルギーによる照明を取り入れる形にしたいと考えています。

  表彰を受けた受賞者:学長室で
 左から舌津施設部長,佐々木委員長,河野さん,原田学長,冨田さん,畠さん,西村事務局長

ご協力ありがとうございました。



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