農場と共に

 小山 征(こやま すすむ) 生物生産学部附属農場 

〈部局歴〉
  昭和31・5 水畜産学部
    47・4 水畜産学部附属農場
    54・4 生物生産学部附属農場
  平成5・5 生物生産学部
   
 


 年月の経つのは早いもので、三月には四十二年間の農場生活も無事定年を迎えることになりました。昭和三十一年、八本松町原にあった生物生産学部の全身である水畜産学部賀茂牧場同乳会に採用され、私の、牛と共の生活が始まりました。搾乳、給餌、除糞、分娩の介助等結構しんどい作業の毎日ではありましたが、反面、若かっただけにトラクターの運転等は楽しかったことが胸に残っております。
 昭和三十八年、福山市御幸町に農場ができ移転することになりました。当時は農場というより水田に近い状態でした。はじめから出直す気持ちで皆頑張りました。サイロや立派な牛舎も建ち、草地も青々となりやっと農場らしくなった頃、今度は当時の 賀茂郡西条町に広島大学統合移転の話がありました。
 昭和五十七年、私は先発隊として他の技官より一足先に西条に移り、造成して何もない圃場に肥料を入れたり、大きな石ころを取り除いたり、圃場整備に追われる毎日を送りました。今では懐かしく思い出されます。それから十五年余りの年月が経ち、 今では、牛一三〇頭、緬羊六十頭、豚三十頭余りを飼育している立派な農場になりました。
 この間、大過なく勤めさせていただくことができましたことは、ひとえに皆様のお陰と深く感謝申し上げます。
 終わりに、広島大学と農場のますますの発展と皆様方のご活躍を祈念申し上げます。本当に長い間ありがとうございました。



附属農場でのバーベキューパーティ(筆者右から3人目)



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