霞地区再開発での医学系図書館の整備充実を

 山木 昌雄(やまき まさお) 歯学部歯科理工学講座 

〈部局歴〉
   昭和42・6 (京都大学)
    42・12 歯学部
   
 


 昭和四十二年十二月に赴任して以来、ちょうど三十年間お世話になったことになります。この間大学紛争等があったりしたものの、霞地区を除く全部局が東広島へ統合移転され、広島大学もいよいよハードからソフト面への改革に向かわれていることは御同慶のいたりです。
 原田学長もおっしゃってますように、霞地区の再開発整備が次の第一目標に掲げられ、そのための機構改革案等が、各種の専門委員会で審議されておりますが、霞地区には、医、歯、薬、保健学等関係学科と、原医研及び附属病院を含む総合医療センター的要素を含むため、その改革の実践的具体案はきわめて多岐にわたるものと思われます。
 しかしながら、教育、研究、臨床の中枢機関の基盤となる医学系図書館の整備充実に関しては、いまだ十分な検討がなされておりません。霞地区には、地域医療のリカレントコースとしての昼夜開講型の大学院構想や地域医療機関、研究機関との連携等のため、将来的には中国地区メディカルセンター・ライブラリー的機能をもった新しいタイプの医学系図書館が必須と考えられますが、このような図書館の創設を強く希望いたします。
 私の最後のご奉公として、この二年間附属図書館医学分館長を拝命いたしましたものの、浅学非才の身、何一つ十分なこともできぬまま去ることが忍びなく、ここに最後のお願いを申し上げる次第です。
 おわりに臨み、広島大学のますますのご発展をお祈りいたしております。


学会懇親会で(筆者左から2人)



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