五十年史編集室だより(1)
始動した五十年史編集事業
来年十一月に本学は、創立五十周年を迎える。平成九年三月に広島大学創立五十周年記念事業委員会が発足し、その準備に当たっていた。同委員会において、記念事業の一環として『広島大学五十年史』の刊行が決定された。
委員長の原田康夫学長は、「広島大学は、原爆の廃墟からフェニックスのように立ち上がった。この五十年間の広島大学の発展ぶりは、国立大学の中でも群を抜いている。創立から数えて五十年という節目の年に、諸先人の努力の跡を顧みることは、今後の発展の糧となる」と『広島大学五十年史』刊行の意義を述べた。
『広島大学五十年史』刊行のために、五十年史編集専門委員会が組織され、委員長には頼祺一文学部教授、副委員長に大林正昭教育学部助教授が選任された。『広島大学五十年史』の編集作業の中心となるのは、五十年史編集室である。
小笠原道雄副学長のご努力により場所と人員が確保され、今年二月一日に開室した。四月からは、専任教官(助手)一名、教務補佐員一名、事務補佐員一名の体制が整う。なお、専門委員会には、七人の委員からなる幹事会を置くことになった。幹事会は編集室の業務を統括し、編集業務の中核スタッフとなる。
本学はすでに、昭和五十二年から五十四年にかけて『広島大学二十五年史』(「包括校史」・「部局史」・「通史」の三部作)を刊行している。今回編集される五十年史では、『広島大学二十五年史』を継承しつつ、大胆かつ徹底的な歴史の見直しを行うことになる。
編集作業は五年間をかけて行われるが、来年十一月には「図説・年表編」を刊行することになっている。以後、「通史編」「資料編」が刊行される。
『広島大学五十年史』を充実した内容にするためには、新たな資料の発掘が不可欠である。本学の構成員・関係者各位の積極的な御協力をお願いしたい。
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《連絡先》五十年史編集室 中央図書館地下一階
TEL 〇八二四−二四−六〇五〇
FAX 〇八二四−二四−六〇四九
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