編集後記



 縁あって、昨年四月から一年間、理学部選出の広報委員の一人として「広大フォーラム」の仕事のお手伝いをして参りました。年八回の発行はかなり大変でしたが、特集記事の取材で東広島市役所や近くの研究所を訪れたことは、私にとりまして非常に貴重な体験で、西条の夏の暑さと共に、今はとても懐かしく思い出します。
 確かに「広大フォーラム」は、広島大学の広報誌なのかそれともオピニオン誌なのか、というきわめて難しい問題がありますが、今後の「広大フォーラム」の益々のご発展を陰ながらお祈りいたしております。
 最後になりましたが、一年間いろいろとお世話になりました広報調査係のスタッフの方々に、心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
(第29期広報委員 平良和昭)



 『フォーラム』の編集は、中立不偏。依頼原稿をそのまま掲載するから、編集者の独断や偏見は入り込まない。また、学内のあらゆることを取り上げる。かくて、信頼され権威ある広報誌として、広く読まれることになる。
 はたしてそうか。フォーラムは議論の広場の意。できあがるたびに、「議論の広場か」と呟く。だが、「議論の広場」にするには、現実的にさまざまな困難がある。
 電子版『フォーラム』で、「議論の広場」を作れないかと雑談したことがある。電子版『フォーラム』の議論をペーパー版『フォーラム』が集約していく。『フォーラム』の立体化である。『フォーラム』をフォーラムにする方途を模索し続けてほしいと思う。
(第29期広報委員 大林正昭)



  二年の期間を全うし、このたびお役御免になり、なんだか寂しいような、ほっとしたような気がします。「自著を語る」の担当となり、たくさんの先生方と接することができ、よかったと思います。
 また、渡邊係長には、中国新聞の切抜を何度かいただき、これを基に先生方に執筆の依頼をすることができ、本当に助かりました。改めて、お礼申し上げます。
 余談ですが、次期の広大フォーラム「自著を語る」をお願いした先生方が、すでに六、七人ほどいます。私の後を引き継いだ方は、きっと楽ですね。
(第29期広報委員 岡本智子)



 二十九期最終号をお届けします。
 各委員により例年の八号に比べて新入生に焦点をより絞った誌面を作っていただけたと自負しています。
 今期委員会の編集の目標に、意見の交流、ビジュアル化、学生からの意見の聴取や編集への参加などを掲げました。ビジュアル化は若元副委員長を中心にカラーページが充実し、各委員担当の記事にも動きのある写真が添えられるようになり、目標をかなり達成できたと思います。
 「二〇〇〇字の世界」や「座談会」に学生からの原稿や参加が得られ、霞プレスの諸君による記事も二回作成してもらい、学生参加の萌芽となりました。意見の交流はもう少し未来志向の提言型の記事ができれば良かったと思います。
 今期のもう一つの柱は交通事故への警鐘を鳴らし続けたことです。西条警察署西森交通課長のご協力を得て、毎号に広大生の交通事故の表と一、三、五、八号に警告記事を載せました。事故件数はわずかに減らせましたが、今後も警鐘の継続は必要でしょう。
 積極的に活動していただいた委員の皆さまと総務課の職員の方々に支えられて、二十九期委員長を終えることができます。絵画や作品、写真そして原稿をお寄せくださった方々と読者に感謝いたします。
(29期広報委員長 岡本敏一)



広大フォーラム29期8号 目次に戻る