学生部から




 ひとりで悩まないで 

 
 「悲しみが深いからといって心が病んでいるわけではありません。悲しいときは素直に悲しみ、泣きたい時は思いっきり泣くことが大切です。そこから新しい出発がはじまるのです」。

 これは、ボランティア組織の「広島犯罪被害者・心の支援センター」が発行しているリーフレットに掲載している呼びかけの文の一節である。
 この支援センターは、昨年六月に「広島県被害者対策連絡協議会」の活動の一環として設立された。
 「傷つけられた」「おそろしい目にあった」「交通事故などで身近な人を失った」「事件を思い出すと怖くてたまらない」「自分を責めたりする」「不安や無力感を感じる」「どうしても納得することができない」などということがあったら、ぜひ相談して欲しいと呼びかけている。
 臨床心理士や精神科医などのボランティアが心の痛みを一緒に考えていくもので、毎週二回電話相談を受け付けているほか、必要に応じてカウンセリングが受けられる。
☆電話番号(〇八二)二四〇−七八三〇
☆相談日及び受付時間
 毎週木曜日 午前十時〜午後五時
 毎週土曜日 午後一時〜午後八時三十分
☆休日
 休祭日、八月六日、十二月二十八日〜一月四日


 学内でも、保健管理センターや総合科学部内の学生相談室など相談するところはたくさんあるが、学生課でも、修学上や生活上の悩み を一緒に相談していこうという試みで学生相談コーナーが発足する予定になっている。

 






 交通マナーの向上を! 

 
 広大生の交通事故が依然として後を絶たない状況で推移している。
 学生部に届け出があった平成九年度の事故件数は死亡事故三件を含む五十三件で、平成八年度に比べて十件増加している。関わった学生は七十二名で、うち三名が尊い命を失っている。
 物損事故など学生部に届け出ない事故もこの数倍あると思われ、交通事故対策が急務となっている。
 交通マナーの低下も目立っている。特にバイクや自転車を運転する者の甘えが随所にうかがえる。
 例えば大学構内から一般道へ出る交差点での一時停止を怠る場合や、無灯火、二人乗り、ヘルメットの無着用、歩行者ゾーンへのバイクの乗り入れなど。いずれも重大な事故につながる恐れがある。
 罰金刑以上の刑を受けた場合は受験を制限される国家試験もある。また、交通事故によって起こした損害は賠償しなくてはならない。
 交通事故の引き起こす結果の重大さを再認識し、交通ルールの遵守、マナーの向上に努めて欲しい。




広大フォーラム30期1号 目次に戻る