編 集 後 記



 全国の国立大学および高専が発行している広報誌を対象とした文部省主催のコンクールで、昨年度まで三年連続(これまで計四回)の最優秀賞を受賞している本誌「広大フォーラム」の“編集長”を引き受けることになり、少しプレッシャーを感じています。
 二十年ほど前に、民間の国際問題ジャーナルに籍を置いていた経験がありますが、広報誌と商業誌では、性格が全く異なるのは言うまでもありません。しかし共通点もないわけではありません。
 大枠ではこれまでの編集方針を守り、栄光に輝くレールの上を走り続けるつもりですが、何事も完璧なものなどありうるはずがなく、改善すべき点は必ずあるはずで、モニター等の意見に耳を傾け、改善すべき点は改善していく所存です。
 「手に取ってみよう」「読んでみよう」という気を起こさせるような雑誌づくりを、できるだけ親しみやすく、読みやすい広報誌づくりを心がけたいと思っています。
 わが国の景気が長期にわたって低迷する中で、学生の就職戦線はいったん「超氷河期」を脱するかに見えたのも束の間で、再び厳しさを増しています。こうした情勢への対応策としてわが広島大学では、国立大学での先陣を切って、この五月に「学生就職センター」を発足させました。今期第一号ではこの問題を特集しました。なお、第二号の特集では「外から見た広島大学(仮題)」を取り上げる予定です。
(第30期広報委員会委員長 井上研二)



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