読者からの手紙




  広大フォーラムを読んで

 こんにちは。簡単な自己紹介を書いておきます。
 私は昭和五十六年度に生物生産学部に入学しました。三年の時、交通事故により頸髄を損傷しました。その怪我の後遺症のため、四肢麻痺になり車椅子の生活を余儀なくされました。すぐに地元浜松の病院に移り、療養生活を続けました。四年間休学しましたが、広島に戻ることはできず、規程で退学せざるをえなくなりました。それから十数年が経ちましたが、広島のことは、一度たりとも忘れたことはありません。
 当時チューターで交通事故の処理等でお世話になった生物生産学部の中川平介先生と、インターネットで交信する機会がもてました。その時、大学関係の機関誌等を送ってくれるよう頼んだところ、快く承諾してくださいました。今までに三回ほど広大フォーラムをまとめて送っていただきました。広大フォーラムは今の大学の状況を的確に伝えているので、大学の様子がよくわかり、またとても懐かしく感じられました。内容も、教官や学生、真面目な内容や楽しい内容が織り交ぜて載っており、読み応えがありますね。
 交通事故の記事は大変心が痛みます。交通事故の悲惨さを伝えるためにも、こういう記事はぜひ継続して大きく取り上げていってもらいたいと思います。
 大学を離れてから長い時が経つにもかかわらず、自分のことを忘れずに気にかけてくれる中川先生のような人情味あふれる先生のいる広大は、今でもとても素晴らしい大学だと思います。広大が今後より一層発展していくことを願っています。

 

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