思想史の中の「ファースト・コンタクト」 |
「宇宙生命の探求」や「ファースト・コンタクト」など,宇宙への関心は一見科学の時代である現代の特徴に見える。だが,かつて人間は自分たちの生き方に宇宙が不可分の関係を持っていると考えていた。このような見方が近代科学によって崩れていった過程は,現代の文化が抱えている問題を示している。
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銀河とのコンタクトの原点 |
『スキピオの夢』での古代ローマ時代の宇宙像(中央公論社『世界の名著13』より) |
古代宇宙の崩壊 |
無限の宇宙と宗教の統合・ニュートン |
現代天文学の宇宙─グレートウォールの構造(教育者『Newton別冊 銀河系のかなたへ』より) |
並存か統合か |
プロフィール (ながお・しんいち) ◇一九五五年生まれ ◇京都大学大学院経済学専攻修了 ◇経済学部助教授 ◇専攻分野:経済思想、社会思想史 ◇最近の研究:スコットランド啓蒙におけるニュートン主義 |