モニターから



 広大フォーラム第一号に対して寄せられたモニターからの意見を紹介します。回答状況は、教職員十五名、学生八名、学外三名です。


☆特集「学生就職センター発足にあたって」について

「就職戦線が一層厳しくなる中、就職センターをより多くの学生・教官に紹介でき、タイムリーな内容を特集している」(教職員)、「センターの発足、その目的に加えて、就職問題の実状についても言及されており、非常に参考になった」(教職員)、「就職センターができたことすら知らなかったので驚いた。最新の話題を特集で組むことの大切さを知った」(学生)、「就職は学生の誰にとっても重要なことで、たくさんの人たちの関心が高まって良いと思った」(学生)などの意見があった。
 一方、「センターとして、情報の収集、管理、広報を行おうとしているが、具体的にどのようにするのか分からなかった。もう少し詳しくできれば良かったのでは」(教職員)、「学生はもちろんのこと院生の就職先を確保することも望まれる。今回は広大全体の就職状況が中心であったが、学生が知りたいのは、各学部別の就職状況であると思うので、この状況も掲載したら良いと思う」(教職員)、「公務員等の就職実績はもう少し具体的に知りたい」(教職員)、「紹介するのみでなく、広大フォーラムからの提案がなくさみしいものがあった」(学生)、「もっと一般の学生の声(センターに対する認識度や疑問等)を多く載せてほしい」(学生)などの意見も寄せられた。
 その他に、「就職センターという名前の組織は、国立大学では、はじめてかもしれない。しかし、総合大学では、学部や学科の就職係を窓口にして各大学は以前から活発に就職活動をしてきた。広島大学では、以前に“就職の手引き”を発行するなどもして就職活動の世話を全学的に行っていたが、大学紛争の頃途絶えた。時代が変わり、状況が変わったので、昔は学生部のやっていた世話を、総合的に“就職センター”を作って、復活させたというのならよくわかる。以前は何もやってなくて、今やり始めたように書くのでなく、以前からの経緯も記載し、評価しながら、“就職センター”を掲載するべきである」(学外)との意見もあった。
 さらに、「学長、厚生課課長補佐、学生就職センター長、副学長ら、多彩な角度の記事があった。これらの記事の間で、ダブり感を感じるのでその辺の整理が必要」(学外)、「学長インタビューの見出しは、中身からとったほうが良いのでは。ある程度はやむを得ないが、“学生就職センター”の文字が多すぎたり、学長の写真が一ページに二枚あることなどのダブり感が気になる。就職センターがいかなるものか、目的や経緯の概略を説明する手もあったのでは」(学外)という意見も寄せられた。


☆「読みやすかったもの」と「読みにくかったもの」について

「“留学生の目”には共感することが多々あった」(教職員)、「音とミジンコとヒマラヤは面白く、また、広大出身の著名人を特集して学生たちの夢や目標になれば良いと思う」(教職員)、「交通安全評価の危険地帯など歩行者の意見も反映され、内容が良かった」(学生)、「“二〇〇〇字の世界”は読みやすく、学生は案外人間関係が狭いので、もっと他の学生の考え方を聞きたいのではないかと思う」(学生)などが読みやすかったものの意見として寄せられた。
 一方、「“学生相談室活動報告”は、文字ばかりでなく、相談室の様子が分かる写真も載せてほしかった」(教職員)、「交通安全に関する記事は、文字と図が小さく読みづらかった。タイトルを変えるなどして学生が関心を持つようにしてみてはどうか」(教職員)、「“開かれた学問”は難しくて分かりにくかった」(教職員)、「“特集”で、印刷の色(うすい緑色と黒色)が見にくい」(学生)、「交通安全意識や学生相談室の記事は、分析も必要であるが、文章がかたいので具体例を中心に軽いタッチにしたほうが読みやすい」(学外)などの意見があった。


☆興味深かった記事はどれ?

「音とミジンコとヒマラヤ」、「交通安全意識と評価」、「特集」、「留学生の目」、「読者からの手紙」などが教職員から、「二〇〇〇字の世界」、「交通問題意識と評価」、「読者からの手紙。現役の学生でない読者からの声に何とも言えない感動がある。自分も卒業したら郷愁を感じるのかなと思った」、「特集」などが学生から、「音とミジンコとヒマラヤ」などが学外から、それぞれ興味深い 記事としてあげられた。


☆今号に関する感想について

「広大フォーラムという名のとおり、広大関係者の雑誌というイメージが強かったが、坂田明氏の記事や読者からの手紙でイメージが変わった。発足や報告のページが多く、学生や留学生のページが少ない」(教職員)、「表紙がさわやかな印象で好感が持てる。読みやすいように心配りがされている」(学生)、「リベラルな編集志向に好感を持ちました。大学の機関誌らしくなく、“読みもの”としての重みがあります」(学生)などの感想意見があった。


☆広報委員会への意見・要望

「広報活動にもう少し学内の意志疎通を図る努力をしていただきたい。無気力かつ陰湿な教官が多すぎる。形ばかりの広報活動では何ら事態の打開は図れない」(教職員)、「今回の地域のむかし話にあるように、もっと西条を知ってもらう記事を載せてみては」(教職員)、「時期的に取り上げるべき特集として“核兵器問題”こそ大事です。広島大学は教育理念の一つとして“平和教育”をとりあげていることもあり、最近のインド、パキスタンでの核実験に関連した特集が望まれます」(教職員)、「評議会だよりに、新任の教員選考報告などがあるが、名前だけでなく、新任教授について抱負などを書いてもらったらどうだろうか」(教職員)など、「学生参加のページを増やすのも良い」(学生)、「広大と弘大の発音は同じで、原爆が落とされた広島の大学という意味でも、広大でなく、広島大です。広島大フォーラムにしてほしいものです」(学外)などの意見が寄せられた。



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