「世界の皮とその向こうにある混沌」
 例えば目の前に机がある。机があると確信しているのは私です。私はそこに机があると確信しているから,そこに机は存在している。しかし,実際にそこにあるのは机ではなく,私に机の存在を確信させる皮で,その皮をめくると向こうには混沌がある。皮をめくること,皮の存在を証明することは決してできなくて,私はただただそこに机があると確信してゆくしかないのです。
 この絵は,そういった一つの考え方の上に成り立っていたもので,自分と向き合うための文化祭展示作品でした。
(附属高校3年 藤田誠子)
紙・マーカー・コラージュ 81cm×78cm



広大フォーラム30期3号 目次に戻る