編 集 後 記
ロシアやアジア経済の混乱に端を発して世界経済全体の雲行きが怪しくなっています。わが国では、金融危機や消費不振などが響いて大企業を含む多くの企業が中間連結決算で赤字や業績予想の下方修正を行っています。日本経済再生の見通しも依然
立っていない状況下で、食べ物や飲み物に毒物を混入するという悪質極まりない事件が続発するなど、国の内外で暗いニュースばかりが氾濫しています。
こうしたニュースはマスメデイアを通じて、好むと好まざるを問わず、一方的に我々に伝わるわけですが、昨今のパソコンやインターネットの爆発的な普及によって、世の中にはありとあらゆる情報が洪水のように押し寄せて来ます。情報は受け身ではなく、能動的
に選択すべき時代となっています。そこで第三号では、「広島大学の情報化戦略」を特集に組みました。
なお、次号では第二号の特集「二十一世紀にむけて広大は」の第二弾として、今度は筆者を卒業生に絞って、「母校広大へのメッセージ」(仮題)という特集を組み、「卒業後の経歴や体験」「実社会で広大生はどう評価されているか」「提言」などを寄稿していた
だく予定です。
厳しかった残暑も終わりを告げ、いよいよ後期の授業が始まりました。勉学に一番適した季節の到来ですが、秋は芸術の季節でもあります。世俗的な雑音から遮断された世界に浸って、世界の巨匠の絵画を鑑賞したり、美しい音楽の調べに酔いしれる─そういう時間
も持ちたいものです。
(第30期広報委員会委員長 井上研二)
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