ニューズ・ダイジェスト 

 



評議会だより


大学院生山中君に奨励賞

 五月二十二日、大学院歯学研究科博士課程の山中威典君が日本組織培養学会奨励賞を受賞した。
 受賞理由は、「ヒト歯周靱帯由来上皮細胞の細胞内分泌学的研究」の研究成果を発表し、その内容が高く評価されたため。

広大病院でロビーコンサート

 広島大学医学部附属病院では、七月六日夜、入院患者さんに贈るロビーコンサートを開催した。
 このロビーコンサートは、平成九年から、「入院療養中の患者さんのお気持ちを少しでも和らげることができたら」と病院長をはじめとする職員、学生らのボランティアにより企画され、出演者たちの好意により開催しているもので、第三回目を迎えた。
 今回は、ピアノ奏者の小嶋素子先生(エリザベト音楽大学非常勤講師)とその教え子である萩原麻未さん(広島市立毘沙門台小学校六年生)を出演者に迎えた。会場となった外来棟一階ロビーには、車椅子で点滴を受けながらの患者さんや、看護婦さんに付き添われての患者さんなど約四七〇人が集い、医学系研究科大学院生の中野葉子さんのさわやかな司会で幕を開けた。  梶山病院長の挨拶に続いて演奏された曲は、モーツアルトの「トルコ行進曲」やショパンの「ワルツ第1番」などの独奏、「めだかの学校」や「ゆりかごの歌」などの二人による連弾を含めた全十三曲。そのほか、盛大なアンコールにもこたえるなど、約一時間にわたって披露された。「一日も早い回復を」との願いを込められた演奏に、院内学級の子どもたちが代表してお礼の花束を贈り、心温まるコンサートとなった。

ピアノ連弾を披露される小嶋素子先生と荻原麻未さん
 

中学生が広大で体験学習

    東広島市の西条中学校三年生十五名が、七月七日職場体験学習として、 広島大学キャンパスを訪れた。このうち九名は、教育学部並びに学校教育学部を訪れ、両学部の授業を見学した後、本部棟の評議会が開かれるテレビ会議室や、学長室へ案内された。テレビ会議室では、広島市南区の歯学部と回線を接続し、職員とテレビを使って会話。生徒たちは、声を出した方向へ自動的に向くカメラに驚いていた。
 一行は、中央図書館の書庫なども見学。 参加した中学生は、「施設が広くて立派なので、圧倒された。大学の自由な雰囲気も感じ取ることができ、収穫でした」と喜んでいた。

カメラに驚く中学生



広大生84%が東広島市内に居住

 東広島キャンパスに通学する学部生や院生らのうち、全体の八四%が東広島市内に居住していることが、本学学生課の調べ(五月一日現在)で分かった。
 通学生は、約一万三八〇〇人(医・歯学部生は新入生のみ)で、うち市内に住む学生は約一万一六〇〇人で昨年より一五〇人増えた。市内居住率が八割を超えたのは、昨年の八二%に続き二年連続となった
 

広島大学原爆死没者追悼式

 広島に原爆が投下されて五十三年目、広島大学原爆死没者追悼之碑が建立されて二十四年目を迎える今年も、八月六日広島大学東千田キャンパスにおいて、原爆死没者追悼式が行われた。
 当日は原爆投下当日を思い起こさせる猛暑の中、遺族及び同窓会代表並びに学長をはじめ部局長等百名を超える学内外の関係者の参列を得て、死没者名簿の奉納、黙とう、学長の式辞、献花及び献水が、新たに囲障が設置された追悼之碑の前でおごそかに執り行われた。
 この追悼之碑には、原爆死没者調査委員会の調査により今回新たに判明した死没者二十八名を加え、一三三一名が合祀された。
 また、式典に引き続き、同キャンパス内の「広島文理科大学・広島高等師範学校原爆死没者遺骨埋葬の地」石碑に関係者が参列し、献花及び献水を行った。

追悼之碑に献花・献水する参列者



南方特別留学生の墓に銘板

 五十三年前の八月六日、当時マレーシアから南方特別留学生として広島文理科大学に留学中に被爆死した故ニック・ユソフ氏の墓前供養が、今年も八月六日に五日市町の光禅寺で行われた。
 このたび、広島大学名誉教授の横山英先生、菅野義信先生の協力を得て、光禅寺の住職(三代目の星月空氏)の厚意により作成していただいたニック・ユソフ氏の由来に掛かる銘板(英文)を囲み、学内関係者やゆかりの方々が、当時の様子を語り合いながらユソフ氏の冥福を祈った。

墓前にて 菅野義信名誉教授と留学生

新たに設けられた英文の銘板



中国五大学夏季大会で一位

  「第四十九回中国五大学学生競技大会」夏季大会(主幹=島根大学)が七月十日から、三日間(水泳競技は七月四、五日の二日間)開催され た。
 総合得点で、二位の岡山大学に一三・五点の差をつけ広大が一位となった。
 競技種目別では、バレーボール(男女)、庭球(男女)、水泳(男女)、卓球(男子)、バドミントン(女子)、弓道(男子)、陸上競技(男女)がそれぞれ一位、バドミントン(男子)、弓道(女子)、空手道が二位となり、体操(男子)が三位に入った。



道交法違反 広大生が二割

   東広島市、賀茂郡五町での、今年上半期(一−六月)の道路交通法違反摘発件数のうち、本学学生による違反が全体の二〇・二%にのぼっていることが西条暑のまとめでわかった。
 今年上半期の道路交通法違反四五七四件のうち、本学学生の違反は九二五件。内訳は、一時不停止一三八件が最も多く、次いでスピード違反一一四件、通行禁止違反一〇七件となっている。無免許運転九件、酒気帯び運転も九件あった。ミニバイクに乗った無免許運転の三年の男子学生が、一時停止を怠り、パトカーの停止命令を無視し、バイクを放置したまま逃走して逮捕されたケースもあった。
 また、人身事故に占める本学学生の割合も六十七件(一三・一%)もあり、死者一人も出ている。六十七件のうち六割は、本学学生側により大きな事故原因があったとされている。



教職員が一五〇日運動

  十人一組で交通無事故・無違反一五〇日間の達成を目指す交通安全キャンペーン「トライ・ザ・セーフティー ひろしま」に本学教職員百人(うち学生八人を含む)が八月四日から参加した。
 このキャンペーンは、広島県交通安全協会や県警などでつくる実行委員会の主催。十人が一チームとなり、八月四日から十二月三十一日までの一五〇日間、安全運転の励行と各種の交通安全活動に取り組む。十人全員が無事故・無違反を達成すると表彰される。
 本学が例年実施している学生の交通事故防止の指導・啓発活動の一環として学生課が「キャンペーンの目標を達成して学生に運転の模範を示そう」と教職員に呼びかけたところ百人の賛同を得た。
 参加者を代表して西村隆宏事務局長と本田学生課長、段安同課長補佐が賀茂地区交通安全協会で十チームの参加申し込みを行った。免許取得から三十八年間、無事故を続けている西村事務局長は「参加者の自覚を促すだけでなく、学生の啓発にもなる。来年は学生にも参加を呼びかけたい」としている。  


「中間まとめ」の研修会開催

 広島大学は、大学審議会から六月に報告された「二十一世紀の大学像と今後の改革方策について」(中間まとめ)を受け、研究会を発足し、対応策を検討しているが、今後の大学における改革方策等について、教職員の意識向上を図るため九月四日に大学審議会委員天野郁夫氏(国立学校財務センター教授)を講師に招き、「大学審議会の中間まとめに関する全学研修会」を開催した。
 研修会には、原田学長をはじめ、副学長、部局長、評議員及び各部局等の改革関連委員等約一六〇名の教職員が参加し、天野委員の「大学審議会中間まとめを読む」の講演を熱心に聴講した後、質疑応答を行った。質疑応答では、中間まとめ等に関しての質問が数多く出され、予定時間を大幅にオーバーし、教職員の関心の高さをうかがわせた。
 

講演する天野委員


大学祭で「交通安全講習会」

   十一月一日から三日間開催される予定の大学祭で、学生委員会では昨年 度に引き続き、交通安全講習会を予定している。
 この講習会は大学祭行事の一環として実施されるもので、本学教職員や学生のほか、一般市民の聴講も歓迎している。
 なお、受講者には受講者証を交付する予定にしている。




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