編 集 後 記



 携帯電話を持ち歩くことが若者のファッション(?)となったのはいつごろからでしょうか。
 歩行中に「携帯」でおしゃべりする者、公共の電車やバスの中で電話をかける者、マイカーや自転車を運転しながら電話をかけている者は珍しくないが、先日はミニバイクを運転しながら電話をかけている若者の姿を目撃して、度肝を抜かれました。まるで軽業師を 見ているようでした。これは広島市内の出来事で、身なりから判断して学生風ではなかったのがせめての救いです。授業中にスイッチを切り忘れたとみえて、「携帯」やポケベルの呼び出し音が聞こえることがあります。忙しい世の中になったものです。
 営業関係のサラリーマンなら「携帯」も今や必需品かもしれませんが、学生はできるだけこうした「文明の利器」にディスターブされることなく、静かに物事を考える時間を持ちたいものです。特に秋の夜長は…。
 本号は「卒業生からのメッセージ―母校後輩諸君へ―」と題して特集を組み、各界で活躍中の先輩たちから、本学の在学生およびこれから二十一世紀にかけて入学して来る広大生に対する提言、メッセージをお届けしました。
 なお次号では、来年度から実施される運びとなった「学生の転学部」問題をいくつかの角度から取り上げ、特集する予定です。
 また、来期の広報委員長となるべき副委員長選挙が先般行われ、大学院先端物質科学研究科の西尾尚道教授が選出されました。

(第30期広報委員会委員長 井上研二)



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