ロンドン大学 1828年に建造された大学正面ホール。現在もそのたたずまいは全く変わっていない。 |
研究室のメンバー ラボは私と50才前後のボス(写真右手前)と30代のポスドクおよび大学院生が中心で活気がある。日本のラボと同様、メンバーの出入りがあったり学生が学位をとったりすると飲み会となる。 |
ロンドン観光 ロンドンにはビックベン(写真)をはじめ、多くの観光スポットがあり、日本人観光客が溢れている。ロンドンの中心部には5〜6軒の日系デパートが密集し、週末などにロンドン中心部ピカデリー広場などを歩くと、周りが全部日本人ということにもなる。 |
ロンドン大学創設者 学内には、いたるところに一見の価値がある歴史的遺品や標本、絵画など展示されている。写真左は大学創設者Jeremy Benthamの蝋人形で、右は彼のミイラ化したデスマスク。 |
初の日本人留学生 ロンドン大学には初めての日本からの留学は、1863年のことであった。この中には彼の伊藤博文も含まれてる。残念ながら写真の中のどの人物かは私には判定できなかった。 |
学術振興会長期派遣として,昨年の9月より今年5月まで,University College London (UCL) Biologyに滞在いたしました。UCLはオックスフォードやケンブリッジとその学問的威風を競い合える,英国の(というより世界的にも)代表的な大学の1つです。大英博物館に隣接した広大な敷地に無数の建物が散在しており,この立地条件は,私たち訪問研究者や留学生にとって何よりの贈り物です(残念なことに,大英博物館も近いうちに有料となる模様)。 キャンパスには日本やアメリカの大学に見受けられるようなモダンなビルなどはほとんどありません。そのかわり,古めかしい石造りの学舎が,数100年以上の昔から変わらない風情で建ち並び,さながらアイザック・ニュートンの時代にタイムトリップしたような錯覚さえ起こしそうになります。 この重厚な歴史の重みを感じさせる環境のなかに,ノーベル賞クラスの世界的研究者が大勢研究しているのですから,まったくスゴいというほかありません。そういったBig Nameの多くが,Tシャツに半ズボンといったいでたちなのが,また一段と感銘度を高めてくれることにもなります。 ロンドンといえば,なんといってもパブですが,大学の周りにもUCLの学生職員専用のパブが幾つかあり,昼間から学生などで結構賑わっているようです。ただし,大学界隈のたたずまいは,オックスブリッジやカルチェラタンなどと比較すると,ややその哲学的雰囲気に劣る,と感じられる(私のひがみか)のは,UCLがどちらかといえば,理系を中心とした実学優先の大学のゆえんなのかも知れません。 医学部医学科生理学第二講座 緒方 宣邦(おがた・のぶくに)
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