今年のテーマは「失楽園殺人事件」
模擬裁判を終えて
文写真・大島 秀文
法学部4年
主審問で陪審員を説得する検察官役の筆者(中央)
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十一月三日、大学祭の最終日(文化の日)に、今年も模擬裁判が行われました。今年のテーマは、「『失楽園』殺人事件」でした。
私の今の率直な感想は、「やっと終わったー」です。なにせ、六月始めのシナリオ制作の段階から中心となって、監督、検事役としての出演と、約半年かかわってきたのですから、無事終了し、大役を果たせたことにほっとしています。途中、「もうだめだ…」、「今年はだめなんじゃないか」と思ったことが何度もありましたが、皆で追い込みの猛練習をして、最高のできばえで本番を終えることができ、非常に満足しています。多くの苦労と多くの喜びを含んだ今年の模擬裁判は、普段の講義では味わえない楽しさがあり、大学生活におけるもっとも大きな思い出になると思います。
証人や証拠をめぐって、検察側も弁護側もそれこそ真剣になって、全身を使って陪審員十二名を説得しました。陪審員も傍聴者も、私たちの言動に注目しているのがわかりました。結果的には十対二で無罪となりました。
おそらく、来年も模擬裁判は行われると思います。今年傍聴に来て下さった方、今これを読んで下さっている方、来年はぜひ陪審員として、模擬裁判に参加してみて下さい。かなりの充実感が味わえますよ。
貴重なアドバイスやサポートして下さった法学部の総監督甲斐克則先生、医学部法医学教室の小嶋亨先生、そして頼りない私を支えて下さった方々に、この場を借りてお礼申し上げます。
広大フォーラム30期5号 目次に戻る