モニターから
広大フォーラム第四号に対して寄せられたモニターからの意見を紹介します。回収状況は、教職員九名、学生三名、学外者三名の計十五名でした。
☆特集「卒業生からのメッセージ─母校後輩諸君へ」について
「いい企画でした。これからもOBの存在や意見、知恵などをどんどん活用するべき」(学外者)、「今期の中で、今のところ最優秀記事。卒業生の中にこんな素晴らしい人たちが居たのかと、よくぞこの人たちを見つけだしたと賛辞を送る」(学外者)、「思わずうなずきながら読ませて頂いた」(学外者)、「広大卒業生のイメージがわかり興味深かった」(教職員)と特集の企画については大好評でした。
記事内容についても、「いろいろな分野で活躍されているOBの指摘や提言は、きっと在学生諸君の参考になるでしょう。中にはチクリと耳の痛い指摘もありましたが、いずれも母校である広大への愛情の裏付けがあればこそ」(学外者)、「外から見た広大生に対する厳しい意見、大学の意識改革も必要だが、学生諸君も、もっと現実を見つめる目を養って頂きたい」(教職員)、「就職難の現在、各界で活躍中の卒業生からの声は、良いアドバイスになったのでは。社会人の生の声を聞くことで改めて大学生活を考える機会ができたと思う」(教職員)、「先輩方の意見は本当に興味深く、企業が求める人材像が具体的に表されており大変参考になった」(学生)、などの多くの感想を頂きました。
さらに、「今回だけに止めず連載したらどうか」(教職員)、「これは学生が読まなければ意味がない」(教職員)、「県外の声も聞いてみたかった」(教職員)などの提案もありました。
☆興味深かった記事はどれですか
「スマートな大学生の方がええで!」は好評でした。「構内のちょっとした看板に着眼したセンスが良い。大上段に上から叱られると反発もあるが、こんな文章にされると、ポイ捨て常習学生たちも、苦笑しつつ、我が身を振り返らざるを得ない」(学外者)、「普段から学生のポイ捨てには怒りを覚えていた。彼らには自分たちの大学という意識があるのだろうかと思う。こういう記事をもっと増し、フォーラムがキャンパス環境の整備の一役を担うというのも良いのでは」(教職員)、「茶髪など現代学生ファッションかもしれないが、奇抜すぎるかっこうや態度は考えさせられるものがある」(教職員)、「文章もスラッと読み易く、教授の立場としてよりも人間臭さが出ていて楽しかった。親しみを感じた」(学生)。
☆「読みやすかったもの」と「読みにくかったもの」について
「留学生の目」については、「留学生は民間大使は全くその通り。短期訪問と長期にわたる生活とは大きく違いがあると述べていることは同意見」(学外者)、「毎号楽しみに読んでいます。異文化から見た日本人の素顔ほど、その本質をついているものはない」(教職員)、「留学生のページは興味深い。互いの理解を深めるためには、まさに自分たちが体験を積んでわからなければならない」(学生)。
「民事判決原本」については、「内容は非常に面白いのに読難い。不必要な接続詞が多すぎる」(学外者)、「非常に興味深く読み終えた。婦人の権利という言葉は利益を伴い誤解のもとである。権理の方がよほど原語に忠実で分かり易い」(教職員)、「今日的な視点を持った記事」(教職員)、「面白かった。妻取り戻しの話など興味深かった」(学生)。
「特許相談室の開設」については、「非常に時宜を得た好記事。こういうのを今後も、どんどん掲載して行くべき」(学外者)、「もう少し、特許について図とか分かり易くした方が読み易い」(教職員)。
「発足した大学院先端物質科学」については、「興味深く読みました」(教職員)、「理想通りになるか疑問視するところもある。先駆的なものとして良い傾向とは思うが、教官のエゴとか形だけの実績という見方もできる。今後に期待したい」(学生)。
その他の記事への意見、感想も順不同で挙げます。
「『五十年史編集室だより』も秀逸」(学外者)。「大学史散歩道」では「以前父が持っていた本の中に森戸辰男先生の本があり、読んだことがあることを思い出した。再度読んでみたいと思う」(学外者)、「ピッツバーグ大学の紹介があってなつかしく見ました」(教職員)。「フォーラムギャラリーは相変わらずきれいな印刷がさえています。ただ今回のケースでは、作者のプロフィール的な記事があった方が親切ではないでしょうか」(学外者)。
「自著を語る」は「活字が小さくて読みにくくなりました。その余波で冒頭の書名などもチマチマした感じになっている」(学外者)。
「広島大学総合博物館の新設を望んで」には、「日本の大学に、どうして総合博物館がないのか、日本の大学がいつまでたっても世界の一流にならない理由の一つです」と意見が寄せられた。
☆今号に関する感想について
「今号は個人的に非常に印象の深いものであった」(学外者)、「表紙はとても良いと思う」(教職員)、「学生相談コーナーについて、もう少し具体的に書いてもらいたかった。窓口が開いている時間やどのようなスタッフがいるかなど、もう少し情報がほしかった」(教職員)、「開かれた学問、フォトエッセイは毎回良いものです。ぜひおもしろい形で本にしてもらいたいものです」(学生)、「随分読みやすく、情報も多くなったように感じる。他学部のことやニューズ・ダイジェスト等で新しい広大の姿を知ると、私は広大に所属しているのだなと実感できる。連帯感が持てる」(学生)、「表紙にすごく表情があって良かった。楽しげな様子がこちらまで伝わってくる」(学生)、などの感想意見がありました。
☆広報委員会への意見・要望
「依頼原稿の行数が超過していたなら、編集者の責任で原稿を削るなり、本人に依頼して自分で削ってもらうようにした方が良い。編集者はそのくらいの権限を持つべきではないでしょうか」(学外者)「フォーラムギャラリーは良い企画だ。教職員の文化活動を積極的に載せるのが良い。学生がすんなり入り込める記事を増やしたらどうか」(教職員)、などの多くの意見が寄せられました。 (西)
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