写真1 ラフバラ大学の正門の前に広がるラグビーグラウンドと学生寮(右端) |
写真2 ラフバラ大学内にある大学専用の全天候型陸上競技場でリレーの授業を行うレン・アーモンド教授(写真中央の人物) |
写真3 ラフバラ市のメイン・ストリート(毎週水曜日と土曜日には野外マーケットが開かれる) |
写真4 ブライトン大学チェルシー校の校舎と大学専用の室内プール(手前はサッカーのグラウンド) |
写真5 イーストボーン市の浜辺を犬と一緒に散歩する老夫婦 |
写真6 イギリスの初代スポーツ大臣ロード・デニス・ハウエル(上院議員、労働党)とのインタビュー(左側は筆者。ハウエル氏はインタビューの1か月後に逝去された。) |
筆者が1997年の10月から1998年3月まで滞在したLoughborough University(ラフバラ大学)は、1909年にLoughborough Collegeとして設立され、1966年にuniversityの地位を認められた新しい大学である。大学のあるラフバラ市は、イギリスのブリテン島中東部に位置し、ロビンフッドの物語で有名なノッチンガムに車で40分ほどの所にある。 ラフバラ大学は、工学部、理学部及び社会・人文学部を有する総合大学であるが、イギリスでは体育及びスポーツの大学として有名である。その理由は、オリンピックのメダリストを数多く輩出していることや、筆者のお世話になった社会・人文科学部、体育・スポーツ科学・レクリエーション経営学科が体育教員の養成やスポーツ科学の研究で国際的に高い評価を受けていることにある。筆者はレン・アーモンド(Len Almond)教授のもとで、1990年代に成立したイギリスの体育のナショナルカリキュラムに影響を与えた球技のカリキュラム開発に関する研究を行った。 また、1998年3月から8月まではブリテン島南東部のイーストボーン市にあるUniversity of Brighton, Chelsea School(ブライトン大学チェルシー校)に滞在し、エリザベス・マードック(Elizabath Murdoch)教授のもとで体育の教員養成に関する研究に従事した。 ブライトン大学は、14,000人の学生のいる総合大学であるが、なかでも女子の体育教員養成を行うcollegeとして設立されたChelsea Schoolの歴史は古く、1999年に創立100周年を迎える伝統を誇り、現在も体育教員の養成で高い評価を受けている。 チェルシー校のあるイーストボーン市は、イギリスでは退職者の訪れる保養地として有名な町の1つであり英仏海峡に面した美しい小都市である。町のいたる所にベンチがあり、朝夕に通学する海辺では、ベンチで友人と談笑するお年寄りに出会ったものである。なお、イギリスのスポーツ・カウンシルの生みの親である故ハウエル卿へのインタビューは今回の渡英での最大の収穫の1つであった。 学校教育学部保健体育教室 木原誠一郎(きはら・せいいちろう)
|