編 集 後 記
一歩一歩、本格的な春の足音が近づいて来た。この三月広大キャンパスを巣立って行く卒業生・修了生諸君、おめでとう。
しかし「おめでとう」とは言っても、国内経済、国際情勢とも途轍もなく厳しく、先行き不透明なこの世紀末に世に出て行く君たちの前途は、決してバラ色ではない。正しい道を見極める英知と判断力を失わず、時流に流されることなく、来るべき二十一世紀を君たちの手で果敢に切り開いて行ってくれることを願ってやまない。
慌ただしく本誌の編集に追われてきたが、いよいよ今期の『広大フォーラム』も「卒業生・修了生を送る特集号をお届けする季節となった。各部局の広報委員が自らの部局の部分を担当し、それぞれ一ページを原稿依頼からレイアウト、校正までをやっていただいた。学長はじめ学部長や研究科長からのはなむけの言葉や卒業生、修了生の思い出・決意がちりばめられているので、お読みいただきたい。さて、各部局広報委員が手作りでつくった紙面の出来映えはいかがだったろうか。挨拶文一つだけで顔写真さえ入っていない安易な紙面づくりがあったほか、もう少し創意工夫があったらと悔やまれるページがあったことも事実である。来期以降の教訓としたい。
(第30期広報委員会委員長 井上研二)
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