法 学 部


実社会に飛び立つ諸君へ

法学部長 水上 千之
 法学部には「実社会と法学」という授業があり、官界、法曹界、産業界等で活躍している人(多くは、広大政経学部、法学部の卒業生)に話をしてもらっている。そこでは実社会での経験のエッセンスを聞くことができる。
 今度卒業あるいは修了する諸君は、実社会に身を置き、そこで活躍することになる。実社会は、人間関係(礼儀、しつけを含めて)、仕事のための勉強・訓練等困難なことがたくさんあるであろう。それらに真摯にあるいは謙虚に、場合によっては果敢に立ち向かい、さまざまな経験をして欲しい。
 そして、もし、広大法学部から「実社会と法学」あるいは類似の授業・講演で話をして欲しいという依頼をうけたら、後輩たちに実社会の有益な話をしてもらいたい。依頼があるかどうかはわからないが貴重な経験についての話のできる人になって欲しい。
 では、実社会での健闘を祈ります。


 

ありがとうございました

法学部四年生 芝 徳広 行政学ゼミ所属
 この四年間、いろんなことを経験し、その割にはあまり成長していないと思う今日この頃です。しかし、昔は言葉でしか分からなかったことが、実感として少しは理解できるようになりました。四年前は不安だらけだった私も、今はこうして無事に卒業式を迎えようとしています。それもひとえに、回りの人たちに支えられたおかげです。
 まず、オリキャンで私たちに大学生活の手ほどきをしていただいた先輩たちへ。二浪で、年上であった私にも、他の現役の人たちと変らない接し方をして下さり、すんなり友だちに馴染むことができました。友人関係の原点はここにあります。そして、M君宅に集まった全ての友人たち、F・C・ONZEやゼミの先輩、友人、後輩たちへ。オリキャンが縁で、出会った人がほとんどで、ゼミでは彼らと再会した形になりました。
 ゼミ旅行で二度行った韓国の学生との交流など、多くの思い出がありますが、やはり先生とさまざまなテーマで忌憚なく話し込んだことが一番です。アカデミックな刺激に溢れ、私のなかでものの考え方が、がらりと変わってしまうこともありました。
 みんな、そして先生、ありがとうございました。
 最後に、折に触れて苦言を呈しながらもこうした四年間の生活を支えてくれた、両親にも一言。ありがとうございました。


 

後輩たちへ

法学部四年生 新保 知美 社会法ゼミ所属
  四年間の大学生活は、長いようでとても短かった。たくさんの思い出があるが、就職活動関連のアドバイスを三つしたいと思う。
 一つ目は、進路について早めに考えること。二つ目は、学生時代に何かすること。部活でもバイトでもいい。視野や人間関係が広がり、就職活動時の面接でも必ずプラスになるだろう。三つ目は、何でも話せるような友だちを作ること。私は就職活動の頃、やや神経質になり元気がなかったらしく、友だちが心配してくれて、非常にありがたかった。
 以上のアドバイスは、全然大したことないようだが、就職活動する段階になると、重要さが分かってもらえると思う。それから前提条件として、単位はできるだけ早いうちにとっておいた方がいいだろう。
 私は、この春から社会人一年生となる。不安もあるが、期待もふくらんでいる。後輩の皆さんも、ぜひ充実した大学生活を送り、就職戦線を勝ちぬいてほしい。

 

最高の形で卒業できる喜び

法学部第二部生 保坂 光彦 刑法ゼミ所属
 「司法試験に現役合格」。そのような、自分でも驚く望外の結果を得て、最高の形で学生生活を終えることができました。
 五年間の学生生活は長いようで、終わってみると、あっという間でした。前半は遊び(あまり真面目な「学生」ではなかったようです)、後半は受験勉強と、やや片寄ってはいますが、非常に充実した時間を過ごすことができたように思います。さらに、学生生活の最後の学年で甲斐先生のゼミに参加することができ、多くの素晴らしい仲間を得られたことは、この時期が人生の中でも、もっとも有意義なひとつとして私の記憶に残ることでしょう。
 遊び・恋愛・スポーツ。何にしても自分がやりたいことに好きなだけ力や時間を費やすことができるのは、大学生の一種の特権であり、この貴重な時期をどのように過ごすかは、全て自分に委ねられています。後輩の皆さんは、何がやりたいのでしょうか。何でもよいですから、「これをやりました」と言えるようなものを見つけ、有意義かつ充実した学生生活を送って欲しいと思います。

 



広大フォーラム30期7号 目次に戻る