ソローは文学を閉ざされた人間的領域から解放し、自己を取り巻く環境の概念を地球全域の生命内部へと拡大させた。その文学的経歴は、一生をかけて現在エコロジーとよばれている思想の総体を構築した点に、ユニークな一貫性が見出せる。
プロフィール (いとう・しょうこ) ☆総合科学部教授。学術博士 ☆専門=アメリカ文化・文学 ☆主要著訳書『アルンハイムへの道ーエドガー・ポーの文学』(桐原書店、一九八六)、『アメリカ文学の自然を読む』(共著、ミネルヴァ書房、一九九六)、『森を読むー種子の翼に乗って』(宝島社、一九九四)、『緑の文学批評ーエコクリティシズム』(共訳、松柏社、一九九八)等 |