モニター意見
広大フォーラム三十期第七号に対しては、教職員三名、学生三名、学外一名の計七名のモニターの方からご意見を頂きました。前号までと比べて寄せられた意見数が少なく、少し淋しい感じが致しました。
☆ 特集「卒業生・修了生を送る」について
☆特集「卒業生・修了生を送る」について 「全く各学部に任せたらしく、学部長だけが書いた学部、学部長、大学院と学部の卒業生と均等に分けたところ、学部長と何人かの卒業生で分けたところ、座談形式にした学部、学部長の文がまったく出てこない学部、いろいろ比較できて面白かった」(学外)、「旅立つ者、見送る者のコメントをただ並べるだけでなく、"広島大学から世界が見える"(工学部長)のように、卒業・修了のこの時期を俯瞰で見ているような記事があったので、変化に富み、読み飽きなかった」(教職員)、「普段は自分の所属している学部しか興味ないし、実際直接的に関係していないので全く様子がわからないが、このように全学部の先生や学生の"生の声"が聞ける機会はとても貴重だと思った。各学部にそれぞれの個性が出ており、普段の一端を覗いた気がした」(学生)など、執筆形式をまったく自由に各学部に任せたことが、おおむね好評を得たようでした。
また、「早春の定番企画であるが、学生気質の一端を見ることによって時代の変化が感じられて楽しい、特に原田学長の"感謝と愛の心"は単にセンチメンタリズムに終わらず、"心の教育"を科学し二十一世紀の若者へのエールが感じられて胸をうたれた」(学生)という意見もありました。
一方、「教官の方々の言葉には人生の先輩として参考になることもありましたが、そのようなものばかりではなかった気もする。学生の文章からは西条でのあまり行動的ではなかった生活ぶりも感じられ、多様な学生生活が味わえる街づくりの必要性を感じた」(学生)という意見や、「いわゆる卒業文集のようにも感じられる。フォーラムにこれだけの誌面をとって掲載する必要があるか疑問」という意見もありました。
☆興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて
興味深かった記事としては、やはり駐車場問題"東広島キャンパス駐車場の利用方法が変わります"が関心をひいたようです。「これまでの経緯、変更内容案の詳細が記されており全体の概要がよくつかめた。しかし規制変更しなければならないことは理解できるが変更に伴う善後策を練っているのか否か不明。また、なぜ車なのかという根本的な問題も提起して欲しい」(学生)、「料金を払うのは納得できない。交通基盤の整備が遅れているのに規制のみというのはおかしい」(学生)、「学内者には事務などを通じて通達すれば済むこと。駐車場関連の記事をフォーラムに掲載するのなら、学外者、即ち物品納入業者や学会などの行事、学外講師、名誉教授の図書館利用の際の駐車場利用などについても明記して欲しい」(学外)など、疑問や批判的意見が見られました。ほかに、開かれた学問"戦国大名領国研究と大河ドラマ「毛利元就」"に対して、「開かれた学問のコーナーではベストセレクションの一つ。中国地域の戦国大名の歴史を"全国区"にした功績は大きい。膨大な資料の検証と客観的判断こそが正しい歴史認識を構築する」(学生)や、「NHK大河ドラマの中で、毛利元就は中国地方住民にとって圧倒的に面白かったが、もっと裏話も聞かせて欲しかった」(学外)などの意見が寄せられました。その他、「自由席 賀茂原頭 逍遥の歌は趣深く味わった」(教職員)という意見や、「フォーラムギャラリーの見開きはバックが銀色のため反射して見づらかった」(教職員)、「お知らせの欄が貧弱」(教職員)などの意見がありました。
☆広報委員会への意見・要望
「モニターを拝命して当誌を注意深く読み、総合大学としての広島大学を客観的に知る情報を得られてよかったと思う。学生の皆が当誌を活用すべきである」(学生)、「今号は本年度最高の出来映えと思う」(教職員)などの評価を頂きましたが、「生協や他のメディアと交流する事によりさらに活性化されるのでは」(学生)、「委員の努力が誌面からにじみでているが、あまり内容が多いとかえって読みづらいので、誌面のリストラと委員の作業の軽減をはかっては」(教職員)、「紙質をもう少し落としてもよいと思う」(教職員)などのご意見がありました。さらに「自画自賛、モニター意見の良いとこ取り、上に追従・下に威張ること、マスコミへの迎合、などをやめること」(学外)という戒めの言葉を頂きました。 (中丸)
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