達成 桜 一一一一本
  

文イラスト・ 井 上 雄 二(Inoue, Yuuji)
 施設部建築課



 東広島キャンパスにおいて、平成五年度から行われてきた桜の植樹が、平成十年度で目標の一一一一本を達成した。
 三月二十五日に山中池入り口にて、今年も多くの関係者が集まり、原田学長の盛土により平成十年度の植樹祭が行われた。
 これまでの植樹経過は、原田学長の桜一一一一本のかけ声に、平成五年度に南グランド一八二本、次いで平成六・七年度にぶどう池周辺に一六八本、平成八年度に中央図書館・事務局周辺に五十本、平成九年度に学校教育学部駐車場・西グランド・南グランド・ぶどう池周辺に四八八本、そして平成十年度はキャンパス北東交差点・北第二福利施設・大学会館等周辺に二四七本と多くの方々の寄附等により植樹を行った。
 樹種については、ソメイヨシノを主に、ぶどう池周辺にはヤマザクラ・サトザクラ・シダレザクラ等合計十二種類である。桜の時期にはキャンパス内を散策し、色々な桜を見比べてみてはどうだろう。
 今年の桜は、入学式後キャンパスに集まった学生たちを迎えるかのように、あちらこちらで、小さな枝一杯にできる限りの花びらを咲かせていた。
 まだ東広島市には桜の名所は聞かれないが、後十年もすると鏡山公園と共に桜の名所になるだろう。
 しかし、キャンパスの土質は、粘性土が多く含まれ必ずしも良くなく、日々手を加えてやらなければ、名所となることもないだろう。大学が学生たちを育てる環境であるように、桜にとっても良い環境であるようにしなければならない。そうでなければ、大きく美しい花びらを咲かすこともないだろう。


ブールバール沿いの桜開花時のイメージ

平成10年度植樹祭、盛土を行う原田学長






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