ニューズ・ダイジェスト 

 



評議会だより


記念石碑「Satake Square」の除幕式を挙行

 六月三日、図書館前の広場に記念石碑「Satake Square」が設置され、除幕式が行われた。
 この記念石碑は、広島大学後援会の発足に多大な貢献をされた(株)佐竹製作所に対し、感謝の意を込め設けられたもの。
 除幕式では、後援会理事会のメンバー並びに各学部の教職員・学生が見守る中、佐竹覚代表、佐竹利子代表、並びに原田学長、牟田副学長による石碑の除幕が行われた。続いて、原田学長のお礼のことば、佐竹利子代表による挨拶が行われ、式は盛会裏に終了した。



 


フレンドシップ事業始動!

 学校教育学部のフレンドシップ事業「ゆかいな土曜日」が、三年目の活動を開始した。この事業は、学生が小学生とともに自然体験をすることを通して子どもとの関わり方や学習支援の仕方を学ぶことを目的としている。小学生が休みとなる第四土曜日を主な活動日として、一六三名の小学生が約九か月間、学生八十名と共に栽培や工作、天体観測等の活動を行う。この事業は、地元農協や町内会、女性会と連携した、地域に開かれた活動の一環でもある。 
 第一回の活動は顔合わせや活動の希望調査などを行い、本格的な活動が五月の第四土曜日から始まった。午前の部では、休耕田を利用した田植えを行い、そのすぐ隣にある畑で芋やスイカなどの植え付けを行った。農作業経験がないためか、土の中に裸足になって入り、どろんこになって子ども以上にはしゃいでいる学生の様子も見られた。
 昼食の後は午後の部、遊び活動である。希望によって分けられた、自然、創作、科学という三つのグループで活動が行われた。自然グループは「竹で水鉄砲をつくろう!」、創作グループは「ペットボトルロケットをとばそう!」、科学グループは「牛乳パックからハガキをつくろう!」の活動であった。どの活動も子どもの歓声が響き、楽しい雰囲気の中で進められた。なお、五回目の活動となる八月には、江田島青年の家での一泊二日の宿泊研修が予定されている。
 地域や文部省からも高い評価を得ているこのフレンドシップ事業を通して、学校教育学部生が子ども達の実態を肌で知り、いっそうの専門性を伸ばすことが期待される。

畑で植え付けを行う学生と子どもたち


 


第七回日本イタリア合同セミナー開かれる。

 去る六月二十九日から七月二日、広島市元宇品の広島プリンスホテルにおいて第七回日本イタリア合同セミナーが行われた。
 今回は広島大学が担当となり、理学部数理分子生命理学専攻森川弘道教授および嶋田拓教授が中心となりオーガナイズされた。本セミナーは“Molecular Biology of Growth and Development in Plants and Animals-植物及び動物細胞における生長と発生の分子生物学”と題して行われた。
 本セミナーは、日本学術振興会をはじめイタリア大使館、CNR、三共生命財団などの支援を得て、イタリア側からは十五名、日本側からは十九名の正式参加者を迎えた。
 本セミナーの初回は一九八五年に名古屋で行われ、以来、二年毎に日本、イタリア交互に開催されてきた。今回で第七回を数えるが、毎回医学、動物学、植物学の分野からほぼ同数の参加者を迎えて行うもので、学問分野横断的に行われる極めてユニークな国際合同セミナーである。
 初日のWelcome Partyには原田康夫広島大学学長と牟田泰三副学長さらにイタリア大使館Carlo Errani参事官を迎え、極めて友好的な雰囲気のもとに始まった。特に原田康夫学長は流暢なイタリア語で挨拶され、イタリア参加者に極めて友好的な雰囲気を提供した。
 さらに会が進む中で、何曲かの学長自らの作詞作曲によるオペラなども披露され、一層友好的な雰囲気が高まり、初日以降の四日間にわたるセミナーの大きな成功のきっかけとなった。
 セッションでは合計三十の論文が発表され、植物及び動物における生長と発生の分子生物学について細胞生物学、生理学など多角的な立場から、また基礎と応用両面から熱心な議論が進められた。合同セミナーの間を縫って宮島と原爆資料館へのエクスカーションが企画され、セッションは深夜にもおよびハードなスケジュールであった。
 次回は二年後にイタリアのナポリで開かれることがイタリア側から発表され、七月二日午後、盛会のうちに別れを惜しみつつ散会した。

第七回日本イタリア合同セミナーエクスカーションの参加者


 


広大病院、入院患者さんに贈るロビーコンサート開く

 医学部附属病院では、七月九日夜、入院患者さんに贈るロビーコンサートを開催した。
 このロビーコンサートは、平成九年から、「入院療養中の患者さんのお気持ちを少しでも和らげることができたら。」と病院長をはじめとする職員、学生らのボランティアにより企画され、出演者たちの好意により開催しているもので、第四回目を迎えた。
 今回は、ピアノ奏者に八谷美香先生(音楽講師)と谷祐子さん(広島大学大学院医学系研究科生)、そして霞アンサンブル(広島大学医学部霞室内管弦楽団)を出演者に迎え、会場となった外来棟一階ロビーには、車椅子で点滴を受けながらの患者さんや、看護婦さんに付き添われての患者さんなど約四七○人が集い、NHK広島放送局の丸子ようこアナウンサーの司会により幕を開けた。
 梶山病院長の挨拶に続いて演奏された曲は、大ヒットした「だんご三兄弟」や「サウンドオブミュージック」などのピアノ連弾、木管五重奏やホルンデュエット、バイオリンソロなどバラエティにとんだ全十曲のほか、盛大なアンコールにもこたえるなど、約一時間にわたって披露され、「一日も早い回復を。」との願いを込められた演奏に、院内学級の子供たちが代表してお礼の花束を贈り、心温まるコンサートとなった。

ピアノ連弾を披露される八谷美香先生と谷祐子さん


 


「第一回広島大学留学生スピーチコンテスト」開催

 六月二十五日、広島大学教育学部C二○一号室において、広島大学留学生センター主催、広島大学国際交流ボランティア企画・運営による「第一回広島大学留学生スピーチコンテスト」が開催された。
 「留学生、日本人学生、そして地域の方と共にこれからの日本や国際社会について考え、相互に知的交流できる場を提供する」というコンテストの趣旨の基づき、メキシコ、インドネシア、アメリカなど計九カ国十人の留学生が、NIPPONについて感じたことを熱く語った。
 スピーチの内容は多種多様であり、普段何気なしに通り過ぎていく日常の中で、留学生が思わず立ち止まってしまったという経験は、主催者にさまざまな驚きと発見を与えてくれた。スピーチ終了後、すぐに審査が(A部門は審査基準に従って広島大学教官が審査。B部門は審査員及び一般聴衆が投票により審査)行われた。審査中には聴衆者が参加できるアトラクションゲーム「世界の常識ウソ・ホント?」が行われ、会場を沸き立てた。
 各部門の入賞者は以下の通り。
A部門
○内容の部
  盧●珍(No Yujin)
  (留学生センター:韓国)
  「日本のアニメ世界をめぐる」
○表現の部
  尹 秀香(In Shuukou)
  (教育学部:中国)
     「心」
B部門
○和みの部
  Ujjal Bhawal(ウジャール・バワール)
  (歯学研究科:バングラディシュ)
  「バワールの日本見聞録」
○感動の部
  阮●文(Gen Bunga)
  (総合科学部:台湾)
  「フェニックス・ジャパン」
○詠嘆の部
  Kotova Tatjyana(コトワ・タチアナ)
  (留学生センター:ロシア)
  「諺ころころ」
 なお、内容の部の入賞者は広大フォーラムの「留学生の眼」に掲載を予定している。
 (大学院学校教育研究科理科教育専攻〈化学〉2年 河内初恵 記)
 

スピーチを終え、ホッとしている出場者(前から2列までの10人)

 


歯学部の濱田教授、学会最優秀科学者賞授賞

 歯学部の濱田泰三教授が三月十日、一九九九年度国際歯科研究学会最優秀科学者賞(補綴・インプラント賞)を授賞した。
 これは、長年にわたる歯科補綴学研究への貢献が認められたことによる。特に義歯制作、維持管理について、ユーザー側からの補綴学再構築に関する一連の研究が評価されたもの。
 


工学部の佐藤助手、学会奨励賞受賞

 工学部の佐藤善之助手が三月二十六日、化学工学会奨励賞を授賞した。
 これは、ポリマーのPVT測定装置を開発し、精密測定による測定値と文献値を基に溶解ポリマーのPVT推算に関する研究を行い、既存の推算式より約三倍精度の高い推算法を開発したことにより多大の貢献があったと認められたもの。



総合科学部の岩村講師、学会賞を授賞

 総合科学部の岩村聡講師が五月十六日、日本学生相談学会賞を授賞した。
 これは、同学会の発展ならびに質の向上に貢献があったと認められたため。


原医研の田内助手、学会奨励賞受賞

 原爆放射能医学研究所の田内広助手が五月二十日、平成十一年度日本放射線影響学会奨励賞を授賞した。
 これは、ヒト放射線高感受性遺伝病として知られるナイミーヘン染色体不安定症候群の原因遺伝子単離の世界に先駆けての成功、及びその後の蛋白機能解析研究は、放射線障害の分子機構を解明するものと期待されており、学会奨励賞に値するものと認められたもの。



大学院生上村君、学会ポスター賞授賞

 五月二十八日、大学院工学研究科の上村祐一郎君が、日本化学会第七十六春季年会でポスター賞を授賞した。
 これは、ポスター発表した「ケイ素で架橋されたオリゴチオフェン薄膜中の電荷移動機構」に関する研究が特に注目に値し優秀と認められたもの。    


天草国際トライアスロン大会で一位―学教の宇都宮さん

 鉄人レースとも言われるトライアスロン大会で、学校教育学部四年の宇都宮晶さん(広島大学トライスロンクラブ所属)がエイジクラス女子の部で優勝した。
 宇都宮さんが出場したのは五月十六日に開催された第十五回天草国際トライアスロン大会(主催=熊本県本渡市、本渡市教育委員会、日本トライスロン連合)で、スイム(一・五キロ)、バイク(四〇キロ)、ラン(一〇キロ)の三種目に、海外選抜の招待選手など八百名が速さを競った。
 二十歳以上のエイジクラスには四四六人が出場し、主会場の本渡海水浴場を中心に熱戦が繰り広げられた。宇都宮さんの総合記録は二時間十九分十六秒だった。

夏の風物詩『ゆかたまつり』に七千人が大爆発

 梅雨前線の中休みとなった六月二十七日、今回から会場を変更して法学部・経済学部前の北駐車場で『ゆかたまつり』(主催:大学祭実行委員会)が開催された。
 当日は、浴衣着の家族連れや留学生のほか市民・学生など約七千人がそぞろ歩きを楽しんだ。
 ステージ企画のほか、バザー企画として二十五団体が焼き鳥やたこ焼きなどの店だしをしたほか、校舎内では写真展や水彩展が開催された。今回は地元の商店会との共同企画ということで、近くの駐車場に設けられた会場にも延べ三千人が『まつり』を楽しんだ。
 そのほかバルンクラブ『有頂天』による気球打ち上げや学生部バザー企画の風船釣りなども賑わいに花を添えていた。
 特に、学生部のバザーでは無料で配った風船がちびっこたちに人気だったほか、空からアドバルンで見物して『有頂天』の気分が味わえるとあって、気球コーナーには長い列ができていた。夜の八時過ぎには会場の片隅でミニ・コンサートも開かれた。
 午後八時半には、閉会を告げる花火が二十発打ち上げられ、漆黒の夜空に一輪の花が次から次に咲いたようであった。
 守上実行委員長(学校教育学部二年)は「『ゆかたまつり』では大爆発しました。秋の大学祭では超爆発したい。大学祭もよろしくお願いします」と話していた。


教育学部でヌーン・コンサート

 七月八日の昼休みに、北2福利会館前の広場で教育学部音楽科の学生六人がミニコンサートを開いた。曲目は『アメリカン・パトロール』と『カルメン』の二曲。
 このグループは音楽科の一〜二年生で構成されており、「ダウン・トーキング・ルームズ」と名付けられている。代表の福井雄一君(教育学部一年)は「大学院生にも手伝っていただいています。演奏ができるようになった曲から披露していきたい。七月三十一日には商工会議所にも呼ばれています」と話していた。

音楽科学生6人のミニコンサート



夏の中国『五大学』で一位

 七月十、十一日の両日(水泳は七月三、四日)、鳥取大学主管で第五十回中国五大学学生競技大会夏季大会が開催された。
 バレーボール(男女)、庭球(女子)、ソフトテニス(女子)、水泳(男女)、卓球(男子)、硬式野球、陸上(男女)がそれぞれ一位となり、総合得点で一位となった。
これに先立つ六月二十八日の昼休みには、スペイン広場で夏季大会に向けての壮行会が開かれ、約七十名の選手のほか約二百名のギャラリーが集まった。  体育会会長でもある原田学長の激励の言葉に続いて、選手代表必勝宣言、応援団によるエールなどがあった。
 なお今回は、吹奏楽団とリズミックダンスクラブの協力を得て実施された。

スペイン広場での壮行会



論より行動、初めてのボランティアセミナー―九月二十九、三十日に開催

 学生部では、多様化するボランティア活動を支援していくため、九月二十九日と三十日の両日、初めてのボランティアセミナーを開催する。
 西条共同研修所での宿泊研修という形をとっているため、助言者や参加者が膝を交えてじっくり話し合うことができるほか、初めての人でも参加しやすいように自発的な実習をプログラムに取り込んでいる。
 第一日目は「青年とボランティア」「NGOとボランティア」「里山づくりのたのしみ」「まちづくり」などの講演のほか、体験実習として要約筆記を予定している。第二日目は県立身体障害者リハビリテーションセンターで車椅子バスケットなどのスポーツ体験や施設見学を予定している。
 論より行動。あなたも一度体験してみませんか。学生課のほか各学部の学生係や電子メールでも受け付けています。
 電子メール: gakusei-sens1@bur.hiroshima-u.ac.jp


原田学長、新厩舎を視察

 生物生産学部附属農場に仮設置されていた馬術部の厩舎が、大学側の尽力で南グラウンド南側に新しく新設された。新設された施設は、厩舎が一二〇平方メートル、洗蹄場が二五・五平方メートルとなっている。
 六月二日には新厩舎を原田学長が視察し、馬術部の山本義雄部長が説明を行った。その後、馬術部部員による障害を使った実演が行われた。

新厩舎を視察する原田学長



主な戦績


5月

弓道部
 全国大学弓道選抜大会(於京都市体育館)
 第43回西日本学生弓道選手権大会(於大分県立総合体育館)

女子弓道部
 全国大学弓道選抜大会(於京都市体育館)
  女子団体:12射3的中
 第43回西日本学生弓道選手権大会(大分県立総合体育館)

剣道部
 中四国学生剣道選手権大会(於松山大学御幸キャンパス)
  ベスト8:八坂嘉博(教育学部三年),
       下田吉八(教育学部二年)
  剣道西日本大会(於福岡市民体育館)

自動車部
 平成11年度全中四国学生ジムカーナ選手権大会
(於テクニックステージタカタ)
  男子団体:準優勝
  男子個人:準優勝 小川 浩(工学部四年)

漕艇部
 第52回朝日レガッタ(於琵琶湖漕艇場)
  舵手付きフォア:準々決勝敗退
  シングルスカル:準々決勝敗退

バスケットボール部
 西日本学生バスケットボール選手権大会(女子)
(於大阪府立体育館)

バレーボール部
 第49回中国大学バレーボールリーグ戦春季大会
(於広島経済大学体育館,山口維新百年記念公園大アリーナ)
  男子:3位
  女子:準優勝
 中四国学生バレーボール女子選手権大会
(於岡山大学体育館,岡山県立体育館)
 ’99フルーツカップ尾道6人制春季バレーボール大会1位

フェンシング部
 春季九州ソーグフェンシング大会(於西南大学体育館)
  団体総合4位
  個人エペ:準優勝 安部友昭(学校教育学部四年)
  個人サーブル:優勝 川口 修(生物生産学部三年)

ヨット部・女子ヨット部
 西日本学生ヨット選手権大会(於福岡市立小戸ヨットハーバー)
  団体戦470級:7位(男女混合)
  個人戦470級:24位(行地,増野組)(男女混合)

熱気球サークル有頂天
 Air Brotherhood ’99 in Ukuraina
(於ウクライナ国 キエフ郊外)
  2位

囲碁部
 第80回中四国学生囲碁選手権(於岡山県青年会館)
  団体戦:準優勝

6月

剣道部
 全日本学生剣道選手権大会(於大阪府立体育館)

サッカー部
 1999年度中国大学サッカー選手権大会
(於岡山大学サッカー場)
  準優勝(決勝戦●広島大1×2吉備国際大〇)

軟式野球部
 広島六大学春季リーグ戦
  優勝

バレーボール部
 中国四国学生バレーボール男子選手権大会
(於高松市総合体育館)
  3位
 西日本バレーボール大学女子選手権大会
(於兵庫県立総合体育館)
  準優勝

フェンシング部
 四大学戦(広島大,熊本大,九州大,佐賀大)
(於熊本大学体育館)
  団体総合優勝

7月

陸上ホッケー部
 第18回全日本大学ホッケー東西対抗戦
(於山梨県立白根高等学校運動場)


広大フォーラム31期2号 目次に戻る