テーマ 「気分はバームクーヘン」
と き 1999年11月5日(金)〜7日(日)
12:00〜20:30
場 所 広島大学東広島キャンパス総合科学部周辺
主 催 第48回広島大学大学祭実行委員会
責任者 実行委員会委員長 守 上 佳 樹(学校教育学部2年)
広島大学は今年で創立五十周年を迎えました。東広島キャンパスで大学祭が行なわれるのも、今回で七回目を数えることとなります。夏に行なわれている「ゆかたまつり」とともに大学祭はゆっくりとですが着実に地域に根付いてきています。しかし、地域との交流を時任せにしているだけでは私たち、広島大学大学祭実行委員会の存在意義はありません。大学祭を、大学と地域のよい交流の場とすべく努力していかねばなりません。
私たちは大学祭を開催するにあたって、明確な三つの目標をもっています。
ひとつは先に述べた「大学と地域との交流」です。大学生は小集団のなかで外部との交流を避けて自分の殻に閉じこもり、自分の世界を作りがちです。この状況を打破する力となりたいと考えているのです。
そして、二つ目は「学生生活の活性化」です。世間に大学生には活気がない、と指摘されて随分時間が経ちましたが、大学生に活気が戻ってきたね、という言葉は未だに聞こえてきません。学生の無気力化と排他的思考は最近の東広島キャンパスでも顕著であり、やはり「活気」というものがないようです。このような状態では精神的な荒廃が進んでいくばかりです。大学祭という場を設けることで失われつつある「活気」を取り戻そう、というのがこの目標です。
最後は、「文化芸術活動の自由な表現の場」であることです。先に述べた学生の無気力化は文化活動にまで及んでいます。そこで大学祭が積極的に活動をアピールできる場所となることによって改善していきたい、そしてそれこそが大学祭のあるべき姿ではないか、と私たちは考えます。
そして、私たちは「気分はバームクーヘン」を今年の大学祭テーマとして選びました。「樹のケーキ」と呼ばれるバームクーヘン、その年輪には広大五十年の歴史をこめているだけでなく、大学祭により多くの人が集まり参加することによって生まれる「人の輪(和)」が幾重にも幾重にも広がるように、といった願いが込められています。またバームクーヘンのように老若男女問わず誰からも愛される存在こそが大学祭の究極の形ではないでしょうか。
活気の発生源であり、広島大学から地域全体に大きな力を与え新たな可能性を生み出す、私たちはそんな大学祭を創っていけるよう、尽力していきます。
この企画内容では、実施される予定の企画において大筋のみ御報告させていただきますが、下記の他マツダモーターショウ、フリーマーケット、また実行委員会企画として学長杯争奪不死鳥王座決定戦など多くのイベントを用意しています。是非皆さまふるって御参加ください。
◆ステージ企画
開催日:十一月五日〜七日
開催場所:スペイン広場特設ステージ・保健管理センター向駐輪場
企画内容:「企画」「バンド演奏」の二種類が予定されており、団体数はあわせて約三十くらいの予定です。企画内容はまだ未定ですが、参加する団体は活動を始めています。
◆バザー(模擬店)企画
開催日:十一月五日〜七日
開催場所:総合科学部J棟-K棟間および総合科学部新駐輪場
企画内容:広島大学学生による模擬店です。一日当たり四十四団体の参加を予定しており、会場内の雰囲気をいっそうにぎわせるために今回は参加団体数を例年より増やしています。焼きそばやフランクフルトといった定番メニューや留学生による外国のメニューなどさまざまな食品を販売します。
◆屋内外企画
開催日:十一月五日〜七日
開催場所:総合科学部講義棟(K・L棟)、大学会館その他広島大学内
企画内容:主に文化系サークルや各学部における大学生の文化活動を各種展示や演劇などの形で行なう企画であり、参加する団体は活動を開始しております。
◆ビアガーデン
開催日:十一月五日〜七日
開催場所:バザーテント周辺(総合科学部J棟-K棟間)
企画内容:来場者に楽しんでもらえるよう、西図書館前にて生ビールを販売します。会場内、とくにバザーテント周辺にガーデンセット(テーブル・イス)を設置し、バザー企画をより楽しめる環境を作ります。
広大フォーラム31期3号 目次に戻る