モニター意見



 広大フォーラム三十一期第二号に対しては、学外二人、教職員十四人、学生五人の計二十一人のモニターの方々から御意見をいただきました。
 二号は「読みやすさ」に配慮しつつも、広島大学にとっての重要情報の公開、ハードプリントの形での記録保持の意義を念頭において編集したつもりです。モニターからも印象として、「固いテーマが多かった」(教職員)、「文字情報が多い」(学外)という御意見をいただきましたが、他方で「今、広大にとって必要な情報が載った」(教職員)、「とりあげられるべき重要なテーマであった」(教職員)等の御意見も多く寄せられました。


特集「二十一世紀の広島大学像マスタープラン」について

 「広島大学にとっては生き残りといってもよい重要課題ですし、特集としてとりあげられたのは時宜にかなっている」(教職員)、「教職員にとっては特に知っておかなければならない非常に重要な特集だった」(教職員)、「トピック性があり、また文章がよく整理されていて(やや難しい文章だが)よかった」(教職員)と、教職員からは概ね情報内容の重要性を認めた御意見をいただきました。学外からは、「絵にかいた餅に終わらないように願うばかり」、「(編集上の)構成はいかがかと思うが、内容は重要」という御意見でした。一方、「構成員の一員である学生にとっては何のことやらわからないのではないか」(教職員)という御指摘があり、学生モニターからも「教職員だけでなく学生も知っておくべき内容なのに、文章が固く専門的な用語が多くて分かりにくかった」、「大学が向かう方向は学生にも浸透させる必要があると思うが、具体的方法が分かりにくい」との御意見が寄せられました。同時に「学生の立場から見て『行きたい大学』『住んでみたい学園都市』をめざすということもマスタープランの視野に入れていただきたい」(学生)との提言的な御意見もいただきました。なお、手前味噌ながら「写真を効果的に配置してよかった」(教職員)には励まされ、「レイアウトと写真のせいか少し暗いイメージ」(教職員)には編集子の努力不足を反省させられました。  


☆興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

 「二千字の世界、『たのしいということ』」「フォトエッセー、『キャンパスの生物』」「開かれた学問、『生物学から見た因果応報』」等が好評でした。多数の方から「簡潔で、具体的で、分かりやすく興味を引かれた」(教職員、学生)との御意見をいただきました。「独立行政法人化に関する考え方」は、「一番知りたい内容」(教職員)で「問題点がよくわかった」(教職員)とのことでした。「学生懲戒指針が制定されました」は、情報内容が「興味深い」(学生)と「法律そのもので読みにくい」(教職員、学生)と二つの意見が寄せられました。ヴィジュアル面では特に「フォーラムギャラリー、『ホワイトチェアプロジェクト』」が「安らいだ」「よかった」(教職員)、「目をひきつけられた」(学生)と好評でした。「五十周年記念会館をつくろう」も「よくイメージできた」(教職員)との御意見でした。今回初めて企画した「特許紹介」には、「専門的なので、広報誌よりホームページで紹介するのがふさわしいのでは」(教職員)という御意見をいただきました。

 
☆今号に関する印象、感想と広報委員会への御意見、御要望

 今号全般に関しては「固い感じがした」(教職員)、「硬軟の記事のバランスを大切に」(学外)という御意見をいただきました。また「固いテーマ」(教職員)に関連して、「学生にはあまりおもしろくなかったかもしれない」(教職員)、「地域の人の興味を引く内容だと思われない」(学生)、「学生である私はあまり興味を持てなかった」(学生)という読者を意識した編集の要望がありました。さらに「教職員や学生、みんなが読めるフォーラムつくりは大変でしょうが、もっと学生に向けて」(教職員)との御要望もいただきました。他方で、「教職員向けの内容」なら「難読でもかまわない」(教職員)という御意見も寄せられ、「自分に対して語られていなくても読者を限定し、読者が明確に意識されていれば読める」(学生)という御指摘ともあわせて、広大フォーラムの役割や編集について改めて考えさせられました。
 また、これからの企画について貴重な御意見も頂戴しました。教職員からは「マスタープラン、独立行政法人化をさらにあらゆる角度からとりあげてほしい」とのことでした。さらに「広大卒業生に今の仕事や広大で得たことなどを語ってもらうコラム」(教職員)、「生協CDのベストセラー紹介、クイズ等の遊び心」(学生)の要望もありました。「大学院生の研究発表会やサークルイベント等を含めて、様々な行事予定についての情報充実」(教職員)という御意見もありましたが、これはホームページ掲載情報との兼ね合いになります。
 前号「モニター意見」にとりあげられた表紙についての再論が三件寄せられました。「子どもの絵をいつも楽しみにしている」(教職員)、「毎回、驚きと笑いがある」(教職員)、「続けてほしい」(学生)と、いずれも現在の表紙に対する賛同の御意見でした。
(S)
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