情報通信・メディア委員会
皆さんも「コンピュータ西暦二〇〇〇年問題」とか「Y2K」といった言葉を目にしたことや、耳にしたことがあると思いますが、これは一部の専門家だけの問題ではなく、皆さんの身近な部分で起こりうる問題です。
一般的に、「コンピュータ西暦二〇〇〇年問題」とは、従来のコンピュータにおいて記憶容量節約の目的で、西暦を下二桁でしか認識しない方法で処理を行っていたため、二〇〇〇年の下二桁、つまり「〇〇」を一九〇〇年と誤認してしまい、システムがストップしたり、誤動作を起こすという問題です。
「コンピュータシステムなんかは普段使用していない」と思われる方も多いかもしれませんが、最近では家電製品から車などへもコンピュータ・チップが使用され、「コンピュータ西暦二〇〇〇年問題」の影響を受けることが解っています。
その影響の範囲は、はっきりとは解っていませんが、次ページの表のような報告がなされているので、参考にしてください。
表中にもありますが、各メーカーのホームページには、「コンピュータ西暦二〇〇〇年問題」への対応状況などが掲載されていますので、是非自分の持っている製品の対応状況などを確認してみてください。
また、いわゆるライフラインとされる、電気・ガス・水道は問題が起こらないであろうとされていますが、各自で、万が一供給がとまった時のことを考えて、代替え手段などを準備しておくことをお勧めします。
サブネット管理者、サブドメイン管理者のようなネットワーク管理者の方々や、サーバ等の管理者の方々に対しては、必ず「二〇〇〇年対応」を行うよう警告いたします。
ネットワーク及びサーバの不具合は、閉じられた世界だけではなく、全世界へ影響が及ぶことも考えられるため、以下のような対策を十分にとらなければなりません。
・連続運転の必要が無い場合、一九九九年十二月三十一日から二〇〇〇年一月一日への連続運転を行わない。
・二○○○年一月一日以降、運転を開始する際には、十分注意をする。
・連続運転を行う場合は特に、行わない場合でも、何が起こりうるかを想定して、「危機管理マニュアル」等を作成しておく。
・緊急の場合の連絡がうまくいくよう、連絡網を作成しておく。可能な場合は、管理者等が泊まり込みを行う。
・二○○○年一月一日以降も当分の間、稼働状況には十分注意をする。
大学という教育・研究(医療を含む)を行っている機関の特質を考えれば、このように事前から指摘されている問題「コンピュータ西暦二〇〇〇年問題」において、他機関等へ迷惑をかける訳にはいかないので、各管理者の皆様は、万全の体制を取るようお願いします。
次のホームページにおいても、「コンピュータ西暦二〇〇〇年問題」について書いてありますので、参考にしてください。
http://www.hiroshima-u.ac.jp/Committee/media/y2k.html
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