モニター意見



『広大フォーラム』三十一期第三号に対しては、学外二名、教職員九名、学生六名、計十七名の皆様から御意見をいただきました。以下に概要をお知らせします。


☆特集「広島大学創立五十周年!!」について

 毎回恒例の『学長インタビュー』には、「桜の植樹が一一一一本だった理由が、やっとわかった」(学生)、「何でもかんでも学長が一人でやっているかのような印象を受ける」(教職員)などといった声が寄せられました。
 メインの企画であった『広島大学の半世紀・ミニアルバム』はたいへん好評でした。「表もわかりやすく、珍しい写真も効果的」(教職員)、「心をひかれる写真が多かった」(学生)、「久しぶりに真剣に読む気になった」(教職員)などといった感想が寄せられ、「記念会館の一部に常設展示すればよいのでは」(教職員)、という建設的な提案もありました。その一方で、「昔の東千田キャンパスの写真は、被爆建物ばかりでなく、森戸道路周辺の風景の変遷がわかるものが、もっとあったら良かった。五十周年なのだから、各時代の学長を採り上げるなど、広大の大きな流れをまとめてあれば、もっと面白く読めたと思う」(教職員)、『イベント・アラカルト』は「主だったものについては、もう少し説明が書きこんであってもよかったのでは」(学外)という声がありました。
 特集全体については「めりはりのきいた特集だと思う」(教職員)、「写真を多く配置し、多くの点で読みごたえのある内容であった」(学生)などと概して好評であったが、「過去のことばかりで、これからの広大の展望がみえにくかった」(学生)、「なぜ卒業生がこの四人なのか、人選の理由を書いておくべきでは」(教職員)、「学長一人の提案でことがすすんでおり、学内でも盛り上がっている雰囲気もないし、教職員や学生は置き去りにされているのでは?」(教職員)といった辛口の評価もありました。  


☆興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

 今回の『フォーラム』の記事は、いずれも好評で、とくに『緊急警告! コンピューター西暦二○○○年問題』の記事が注目を集めていたようです。「わかりやすく表にまとめてあったのがありがたい」(教職員)、「対応状況などが示され、興味深かった」(学外)、「重要な問題だけに、もっと警告らしいレイアウトが望まれる」(教職員)などといった感想が寄せられました。『結核が増えています あなたは大丈夫?』の記事にも、「時宜をえた企画」(教職員)、「広大の状況がわかり少し安心した」(教職員)、『困った大学教員にならないために』の記事には「こういうゼミを受けてくる学生が増えると、教官はやりにくい。教官向けのゼミはないのか?」(教職員)といった切実な(?)声も聞かれました。
 『開かれた学問』佐藤正樹先生の「牛追いから身を起こして」は、「佐藤先生のご研究への情熱が文章からほとばしっていた」(教職員)、「何気なく読み出したが、すばらしい女流作家カルシンの一生に引き込まれた」(教職員)、「カルシンの詩集を読んでみたいという気にさせられた」(学生)、「これからもこのシリーズは続けてほしい」(学生)と、大変人気がありました。

 
☆三十一期第三号についての印象、感想

 本号は「写真も多く、全体的に読みやすい号でした」(教職員)、「非常によくまとまっていて、読みやすかった」(学生)と、全体的に良い評価でした。
 定番のシリーズにも、『二○○○字の世界』の「『ランプの灯の下で』が面白かった」(学生)、『留学生の眼』「『日本のアニメ 世界をめぐる』は、私たちが見落としている点、気にもとめていない所を異文化体験中の留学生たちが新鮮な眼で語ってくれるので、毎回楽しんでいる」(学生)、『フォーラム・ギャラリー』「いつも楽しく、勉強になる」(教職員)、「広大にもこのような美術家の先生がいることを改めて認識した」(教職員)、『フォト・エッセー』「かたつむりに感心した」(教職員)などといった感想が寄せられました。
 また、「新しくできた研究科や研究センターの記事は内容がわかりやすく紹介されていて良かった」(教職員)との評価があった一方で、「研究センターの紹介などの記事は、文体が硬くて読みにくい」(教職員)という声もありました。
 今期から新しく始まった『特許紹介』という企画にも、「『乾燥収縮を起こさないコンクリートの製法』は、色々と問題になっているタイムリーな内容だったので、興味が持てた」(学生)と、感想が寄せられました。

 
☆広報委員会への意見、要望

 「特許紹介や学問的な内容のものには、できれば専門用語のわかりやすい説明を付けて欲しい」(学生)、「生協のベスト・セラーの順位がいつのものか、日付を明らかにして欲しい」(教職員)、「もう少し学生が興味を持つような内容を多くして欲しい」(学生)という要望がありました。これまでもときどき寄せられていた要望ですので、委員会で検討したいと思います。その他、「全体的に、カラー写真がもっと多ければ、読みやすく、目を引きやすくなるのでは」(教職員)、「表紙はカラフルなのに、中はグリーンと赤の二色のみで、色彩が単調だ」(学生)との声がありましたが、予算内ではこれが精一杯なのです。
 最近、モニターの皆様方の回答が、心なしか、少しずつ減ってきているように思われます。どうか、積極的に御意見・御感想をお寄せください。モニター以外の方からのモニタリングも、大歓迎です。(た)
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