みなさんは、嚥下障害ということばをご存知ですか。嚥下障害は、口から胃へと食べ物を送るにあたり何らかの障害が起こって、食べ物をのどや胃へ送ることができなくなったり、誤って食べ物を気管へ飲み込んでしまったりする病気をいいます。気管に食べ物が入ったら、窒息したり、誤嚥性肺炎という病気になって、死亡することもあります。この原因にはいろいろありますが、脳卒中はその中心的存在です。この病名は、みなさん、聞かれたことがありますよね。これは脳血管の障害により、急激に意識障害や神経症状を呈する病気です。脳卒中後の後遺症に体の片側が動かなくなり、その訓練として歩行訓練などが行われることはよく知られていますが、実は嚥下障害もしばしばみられる後遺症のひとつなのです。嚥下障害になると経管栄養といって鼻からチューブを入れられることがしばしばあります。
プロフィール (たにもと・けいじ) ☆一九五○年呉市で生まれる ☆一九七七年広島大学歯学部卒業。広島大学助手 ☆一九八一年広島大学講師歯学部 ☆一九九○年広島大学助教授歯学部 ☆一九九五年広島大学教授歯学部 ☆一九九五年以来、日本嚥下障害臨床研究会代表 |