モニター意見



 広大フォーラム三十一期第四号に対しては、学外一人、教職員十一人、学生三人、計十五人のモニターの方々から御意見をいただきました。以下に概要をお知らせします。


☆特集「創立五十周年二十一世紀への飛翔」について

 創立五十周年記念事業の報告については、「記念事業に参加できなかったものにはその内容を知ることができてよかった」(教職員)、という意見がある一方で、「記念行事の羅列で興味がもてなかった」、「これからの五十年に向けての記事があればなお良かったと思います」(いずれも教職員)などの意見が寄せられました。学生からは、「シンポジウムなどは、ほとんど学生不在だし、参加しようという気にもなりにくい」という厳しい意見も寄せられています。また学長インタビューについては「広大の独自性を打ち出そうとしている姿勢がうかがわれる。肥大するばかりでなく、中身のある大学を目指してほしい」(教職員)、「広大が巨大戦艦だとか、作戦司令部の能力と艦長の判断力等、時代錯誤もはなはだしい」(学生)の意見がありました。
 記念事業に関する記事があまり読者の興味を引かなかった中で、圧倒的な好評を得たのは向井千秋さんの講演でした。「向井さんの講演に行くことができなかったので、その内容が載っていてよかった」、「本当はじかに会場に行って話を聞きたかったが、ホームページで全文紹介されているとのこと、後でじっくり読んでみたい」(いずれも教職員)など、広報委員会としても大変うれしい意見が多数寄せられました。
 他方記念事業の紹介記事のバランスに関して多く方の御批判がありました。「学外からの評価が高かったとはいえ、オペラに関して記事が多すぎる」、「少々うんざりした感あり」(いずれも教職員)、「オペラ公演の紹介が目に付き、とりわけ学長にスポットがあたりすぎのような気がします」(学外)、「学長のオペラより、学生や地域住民のための「カモン」シリーズや学部公開(シンポジウム)の方がメインとなるべきだったかと思う」(教職員)など広報委員会の姿勢を問われる意見が多数ありました。


☆興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

 興味深かった記事、読みやすかった記事としては、向井さんの講演の他には、開かれた学問の「普通の病気に近づいたエイズ」が多数の方から御好評をいただきました。「大変興味深かった」、「内容的にも理解しやすかったが、それ以上に「エイズから逃げない」という一言に、強く印象付けられた」(いずれも教職員)などの御意見を拝見し、広報委員会としてこれからも読者の皆さんの興味を引くトピックをタイミングよく取り上げていく必要があると感じています。このほか御好評をいただいた記事は、「東海村と広島」、「九人の学長の誕生」「留学生の目」(いずれも教職員)などです。
 記事ではありませんが、四号で大変御好評をいただいたものに、表紙、フォーラムギャラリー、フォトエッセーがあります。「表紙や裏表紙がきれいですね。附属の美術の授業を見てみたい」、「フォーラムギャラリーに思わず見入った」、「フォトエッセー、キャンパスの生物は、文章も大変よかった」(いずれも教職員)等などです。こういった美しいグラフィックスやアートが、「広大フォーラム」を支えてくださっているということを再認識いたしました。
 一方で読みにくかったなど、モニターの方からの御批判もいくつかありました。「メディアから見た広大二十一世紀のマスタープランは、抽象的な表現が多く、ずっと読んでいく上で少々つらかった」、「様々な学部のチャレンジは、字数に制限があるためでしょうが、平板な報告になっていて、読んでいてつまらなかった」、「九人の学長の記事は何のためにあったのかよくわかりません。説明をつけてください」(以上教職員)、「カモンシリーズのイラストの地図と写真が、ぐじゃぐじゃでわかりづらかった」(学生)などです。

 
☆広報委員会への意見

 フォーラムの企画に関しては、「以前の号で既に記載されている記事と類似の内容がかなりあるように感じる。発行回数をもう少し減らしてもよいのでは」(教職員)、「現在おこなわれているアメリカズカップ(ヨットレース)に広大の先生が参加していらっしゃるので、「開かれた学問」などで取り上げてほしい」(学生)、「独立法人化への対応について説明記事があるが、もう少し突っ込んだ記事があってもよい」(教職員)などの意見が寄せられました。
 最後になりましたが、学生のモニターの方からは、「広大フォーラムで何を伝えたいかわからない。もっと学生の喜ぶ企画を」という意見をいただきました。確かにわれわれの企画の中に学生の視点がかけていたのではないかと反省しています。
 以上皆様からいただいた御意見を、今後のフォーラム編集に生かしていきたいと思います。これからも読者の方からの一層の御意見をお寄せください。
            (こ)
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