フォトエッセイ(49) キャンパスの生物

文写真 原 竜也(Hara, Tatsuya)
学校教育研究科 理科教育専攻
           


 アカザ 
Liobagrus reini
 

  
 
 「アカザ」と聞いてすぐにピンとくる方は少ないのではないでしょうか。
 アカザは、川の上・中流域の礫がごろごろしているところで、石の下の隙間などにすんでいます。全長は十センチ前後で、四対のヒゲを持つとてもユーモラスな顔とは裏腹に、背びれと胸びれの付け根には毒のある棘を隠し持っており、不用意につかむと刺されてしまいます。
 西条では、このアカザを見る機会が非常に少なくなってきています。今ではごく一部の清流にわずかに残されているだけになりました。
 みなさんも、この小さな命に目を向けてみませんか?




   

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