移転地踏査行

 川 上   紘(かわかみ ひろし) 文学部事務部 


〈部局歴〉
 昭和33・5 会計課       58・10 経理部経理課
   39・4 経理部経理課    62・4 歯学部総務課
   41・8 歯学部     平成3・4 経理部管財課
   43・10 教養部       5・4 文学部
   48・4 経理部主計課    7・4 医学部
   51・11 教務課       10・4 文学部
   56・4 施設部企画課
   
 


 私が統合移転に最初に関わったのは昭和四十八、九年ごろ、経理部勤務時代でした。未知の西条の地図を広げて、命ぜられるまゝに色鉛筆で色塗りをしたこと、いま思えばそれは購入予定地の境界線をなぞっていたのでした。当時は現キャンパス西隣りの二神山をも色付けしていたことを思い出します。実際に現地を見たのは昭和五十四年八月学生部勤務時代のことでした。造成工事が始まったばかりでしたが、学生部所掌事項である課外活動施設、福利厚生施設、学生宿舎等の具体的な検討が急がれる時期に当たっていました。そこで、まず現地を見ておこうと、移転地踏査をすることになったのです。前日、西条研修センターに宿泊し、翌朝総勢三十数名が弁当を持ちハイキングの出で立ちで出発、山道を歩き回って昼前にやっと開けた場所にたどり着くことができましたがそこが山中池だったのです。今や、どの道をたどったのか詳らかにはできないほど変貌をとげており感慨ひとしおの思いです。さらなる変貌(充実)を期待しております。


山中池近辺で、昭和54(筆者前列右から4人目)



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