広島大学に感謝をこめて

 田 村 咲 江(たむら さきえ) 学校教育学部生活科学教育講座 


〈部局歴〉
 昭和34・4 教育学部    34・5 教育学部附属中学校
   36・4 教育学部東雲分校
   53・6 学校教育学部
   
 


 広島大学には在学四年、附属中・高等学校に在職二年、教育学部東雲分校と学校教育学部に在職三十九年の合計四十五年間お世話になりました。今年は初めての巣立ちの年となります。
 東雲分校に着任後は、体系的な勉強をしたい希望を持ちつつ大学紛争などで年月が過ぎ、やがて医学部解剖学教室で藤田尚男先生(広島大学名誉教授、大阪大学名誉教授)のご指導を受けて組織学の研究をさせていただきました。その後は研究熱心な学生たちとともに、専門とする食物学の分野で組織学的手法を用いた研究に微力を注ぎました。
 新たな地に統合移転した広島大学の今後は、学内の教育研究体制において活発な人的交流をはかり、学際的・総合的かつ今日的課題の解決に総合大学としての威力を十分に発揮されることを望みます。それは若い研究者の育成においても好結果をもたらすことでしょう。
 長きにわたって研究の場を与えて下さいました広島大学に心から感謝いたしますとともに、ますますのご発展をお祈りいたします。


シドニーでの国際会議にて



広大フォーラム31期5号 目次に戻る