感謝の念で一杯です

 長 坂 信 夫(ながさか のぶお) 歯学部小児歯科学講座 


〈部局歴〉
 昭和37・4 (私立学校)
   52・4 (私立学校)
   54・12 歯学部
   
 


 一九六五年に広島大学歯学部は、小児歯科保健をスローガンにして設立されました。実際、小児歯科学講座が新設されましたのが一九七九年であり、私は初代教授として就任し、はや二十年余たってしまいました。当時は他の講座より十数年以上遅れて、また歯学部の増改築の時期でもあり、その間教室及び診療室も転々と移動し、やっと落ち着つくまでには三年かかりました。前半の十年間は教室造りで精一杯であり、他大学の小児歯科に負けじと教室員一丸となって頑張りました。後半の十年は学部の仕事に追われ、私の病院長時には附属病院の病棟全面改装及び手術室の増築、医療情報室の設置を行い、また歯学部の困難な時期の学部長時には学部の改組及び大学院の改組とわが国ではじめての「最先端歯学研究コース」と「臨床歯科医学コース」の両コース制を導入することが文部省で認められ、歯学部の方向性と枠組みができました。誠に嬉しい限りであります。これも多くの退官また在職されている各位のご助力とご支援の賜であると思っております。各皆さんには在職中本当にお世話になり感謝の念で一杯です。ありがとうございました。


学位授与式に着けた広島大学ガウン姿



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