広島で四半世紀
二 階 宏 昌
(にかい ひろまさ) 歯学部口腔病理学講座
〈部局歴〉
昭和40・4 (自衛隊中央病院)
42・3 (大阪大学)
49・11 歯学部
生まれてこのかた、これほど長い期間を過ごした土地はありません。一九七四年秋の赴任が広島駅に降り立つ初体験だったが、両親の故郷、防府に疎開して国民学校へ通ったせいで言葉にはまるで違和感がなかった。長期在研(スイス、北欧)を含め四半世紀余を広島大に勤務したことになります。「院検専委」と変な略名の委員会が、私には大学の将来を考える最初の機縁となり、現役はあまり残っていないその顔ぶれが今は懐かしいですね。幸い激職を辞した時点で停年まで六年も残っていたおかげで、お役所にもこき使われたが、自らの現場にも復帰でき、口腔病理医の小さな世界ですが、その国内外の学会の舵取りを委ねられました。退官後の九月、世界遺産アンティグアでの口腔病理の国際会議にプレジデントとして臨みますが、いつもの国際集会派遣(四回連続の交付には感謝に堪えず)じゃないので、学会の前後、家内とのんびり中南米を旅できると心待ちにしています。
華西医科大学で交流協定を相談(平成5年)(筆者左から3人目)
広大フォーラム31期5号
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